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オヨギヒモムシ Pelagonemertes moseleyi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オヨギヒモムシ
Pelagonemertes moseleyi

紐形動物門有針綱針紐虫目ペラゴネメルテス科。体長 13~17mm,体幅 9mm。体は無色透明で,橙色の内臓が透けて見える。体形は木の葉状で前方が丸く,後半部は細くなり,末端に水平な尾鰭がある。口は体の先端腹面に開く。消化管は左右に5対の盲嚢をもっており,そのうち最初の1対は大きく,先端が枝分れしている。雌雄異体。浮遊性で,相模湾の水深 400~1000mの海中からまれに得られる。なお,浮遊性のヒモムシは例が少く,日本では他にホソオヨギヒモムシ Nectonemertes mirabilisが知られているのみである。

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世界大百科事典 第2版の解説

オヨギヒモムシ【Pelagonemertes moseleyi】

有針綱オヨギヒモムシ科の紐形動物で,一生の間浮遊生活をしている。相模湾や駿河湾の水深400~1000mの海中から得られている。体型は木の葉状で前方がまるく,後半部は細くなって尾部に水平な尾びれがある。体長13~17mm,体幅9mmで無色透明,オレンジ色の内臓がすけて見える。口は先端の腹面にあり,消化管は直走して尾びれの中央に肛門が開く。腸の左右に5対の盲囊があり,最初の1対は大きく,先端が枝分れしている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オヨギヒモムシ
およぎひもむし / 泳紐虫
[学]Pelagonemertes moseleyi

紐形(ひもがた)動物門有針綱ペラゴネメルテス科に属する海産動物。日本の南方の沿岸沖合いと相模(さがみ)湾の深所に生息する。体はほとんど無色透明で、内部の諸器官は乳白色、消化管は橙紅(とうこう)色。体は前半は幅広く丸みを帯び、後部は狭く、末端に水平な尾びれがある。口は体の先端近くの腹面にあり、その前方に吻道口(ふんどうこう)がある。消化管は体の腹側中央を直走、尾びれ中央の肛門(こうもん)で終わる。腸には左右相称的に並ぶ5対の側膨出がある。吻は体長より長く、鎌(かま)形の台座上に7個の小針が並ぶ。脳は体の先端近くにあり1対の側神経が出ている。体側を走る1対の側血管と痕跡(こんせき)的な背血管がある。[岩田文男]

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