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オーウェル オーウェル Orwell, George

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オーウェル
オーウェル
Orwell, George

[生]1903. ベンガル,モチハリ
[没]1950.1.21. ロンドン
イギリスの作家。本名 Eric Arthur Blair。名門イートン校を卒業後,大学に進まずビルマ警察官となる。のち,イギリスで教師などをして小説やルポルタージュを書いた。『ウィガン波止場への道』 The Road to Wigan Pier (1937) は不況下の炭鉱生活の記録,『カタロニア賛歌』 Homage to Catalonia (38) はみずから参加したスペイン内乱の国際義勇軍の内情を伝えるもの。

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デジタル大辞泉の解説

オーウェル(George Orwell)

[1903~1950]英国の小説家・評論家。本名、エリックアーサーブレア(Eric Arthur Blair)。スペイン内乱に共和国義勇軍として参加。全体主義を風刺・批判した作品を書いた。作「カタロニア讚歌」「動物農場」「一九八四年」など。

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百科事典マイペディアの解説

オーウェル

英国の小説家。本名Eric Arthur Blair。インド税関吏を父にベンガルに生まれ,イートン校卒。1922年―1927年ビルマの警察官となったあと,パリやロンドンで放浪した。
→関連項目管理社会ザミャーチンパイク

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世界大百科事典 第2版の解説

オーウェル【George Orwell】

1903‐50
イギリスの小説家。本名エリック・アーサー・ブレアEric Arthur Blair。インド税関吏の子としてベンガルに生まれ,まもなく父の退官により帰国,奨学金を得てイートンを卒業。大学には進まずビルマの警察官となり(1922‐27),植民地の実態を経験,贖罪意識もあってパリ,ロンドンで放浪生活をしたのち,教師,書店員などをしながら自伝的ルポルタージュ《パリ,ロンドンどん底生活》(1933)や,植民地制度のもたらす良心的な白人の自滅を扱った小説《ビルマの日々》(1934)などを著した。

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大辞林 第三版の解説

オーウェル【George Orwell】

〔本名 Eric Arthur Blair〕 (1903~1950) イギリスの小説家。スペイン内乱の義勇軍の体験を通じ、文明を鋭く見すえる作品を書いた。ルポルタージュ「カタロニア讃歌」、小説「動物農場」「1984年」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オーウェル
おーうぇる
George Orwell
(1903―1950)

イギリスの小説家、批評家。本名エリック・ブレア。税関吏の息子としてインドに生まれ、8歳で帰国。授業料減額で寄宿学校に入り、奨学金でイートン校を卒業したが、大学に進まずにただちにビルマ(ミャンマー)の警察官となり、植民地の実態を経験。その贖罪(しょくざい)意識もあって自らパリ、ロンドンで窮乏生活に身を投じたのち、教師、書店員などをしながら自伝的ルポルタージュ『パリ、ロンドン零落記』(1933)や、植民地制度がもたらす良心的白人の破滅を描いた『ビルマの日々』(1934)などを発表。このころから社会主義者となり、「左翼ブッククラブ」のために失業炭鉱地域のルポルタージュ『ウィガン波止場への道』(1937)を書いた。1936年からスペイン内戦に共和側として参加したが負傷。『カタロニア讃歌(さんか)』(1938)はここで行われた激しい内部闘争の実態の報告、糾弾の書である。第二次世界大戦中はBBCで極東宣伝放送を担当した。戦争中にすでに同盟国ソ連のスターリン体制を鋭く戯画化した動物寓話(ぐうわ)『動物農場』を執筆、戦争直後の1945年に出版、一躍ベストセラー作家となった。この年妻を失い、彼自身も宿痾(しゅくあ)の肺結核が悪化してロンドンの病院に入院し、ここで、言語、思考までを含めた人間のすべての生活が全体主義に支配された世界を描いた未来小説『一九八四年』(1949)を完成した。この最後の2作は現代社会の全体主義的傾向を批判、風刺した文学として重要なものであるが、その根にあるものはきわめてイギリス的で良識的な思想伝統である。彼はまた時代の問題と先鋭に格闘した優れたエッセイストであり、とくにスペイン内戦以後は、反全体主義的ではあるが単なる保守主義に堕さない柔軟かつ強靭(きょうじん)な立場から、数多くの優れた評論を精力的に発表した。これらの大部分は死後四巻本の評論集にまとめられている。[鈴木建三]
『鶴見俊輔他訳『オーウェル著作集』全4巻(1971・平凡社) ▽小野寺健編・訳『オーウェル評論集』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内のオーウェルの言及

【イギリス】より

…こうした要因の絡み合いによって,〈上流〉〈中流〉〈労働者〉に大別され,しかも3者それぞれの内部が微妙なニュアンスで〈上層〉〈中層〉〈下層〉と分類されて,重層的な構成をとっている。G.オーウェルは,自らをジェントルマンの最下層である〈上層中流階級の下lower‐upper‐middle class〉の出身として,その点と植民地官吏としての体験に自分の階級意識の原点を見いだしたが,彼の著作にはイギリスの階級意識の複雑さとその多面的な反映を読み取ることができる。 たしかにイギリスの支配階層は,歴史的にみてフランスなどとは異なり特権をもたず,また長子相続制のゆえに貴族の長男以外は実業界などに進出したし,逆に実業で産をなした人たちが上昇して支配階層に加わることが可能であったため,閉鎖的なカーストを形成することはなかった。…

【1984年】より

…イギリスの小説家G.オーウェルの逆ユートピア小説。1949年刊。…

【ユートピア】より

… 第2には,反ユートピア(ディストピア)論の登場である。J.ロンドン《鉄のかかと》(1907),E.I.ザミャーチン《われら》(1924),A.L.ハクスリー《すばらしい新世界》(1932),G.オーウェル《1984年》(1949)などの代表例が挙げられる。これらは,理想国家として建設されたはずのユートピアが,かえってその強大な支配力によって人間を不自由化する,というモティーフにもとづいており,社会主義計画経済やケインズ主義政策などの定着の反面であらわになった矛盾に,敏感に反応した文学的表現といえる。…

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