スタジオ内ではなく、屋外に建造される映画撮影用のセット。建てられる場所はバックロットback lotとよばれる撮影所内の敷地であったり、あるいは撮影のために用意された一般の土地を使うこともある。たとえば日本の時代劇映画の撮影のために、街道の宿場町や城郭のセットが建てられたり、またSF映画や戦争映画などのために、ミニチュアによる街並みや港湾などが、広大な敷地内に製作される。
撮影終了後に解体してしまうものもあれば、始めからさまざまな作品への利用を考慮して、常置の施設として建造されるものもある。日本の例では、日活撮影所の敷地内に東京・銀座のメイン・ストリートが建設され、数々のアクション映画などに利用された。また東映城とよばれた東映京都撮影所の巨大な城門や城郭のセットは、数多くの作品に使用された後、現在は東映太秦(うずまさ)映画村と称するテーマパークの一角を彩っている。
[江口 浩]
…一方,雲の流れ一つにしても徹底的に待って撮り抜く監督は〈完全主義者〉の名で呼ばれたりする。セット撮影は撮影所内のステージに建てられたセットで行われる(撮影所の外の敷地に建てられた家や町並みはオープンセットと呼ばれる)。セット・デザインを指示するのは美術監督で,各セットごとにセット模型が作られ,それに基づいてセットが作られ,その立て込みが大道具方によってなされ,セットの飾付けが小道具方や装飾係や電飾係によってなされる。…
※「オープンセット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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