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カイザイク winged everlasting

世界大百科事典 第2版の解説

カイザイク【winged everlasting】

オーストラリア原産のキク科の一年草。夏季に乾質の総苞に包まれた頭状花序を茎頂につける。茎には翼状の突出があることが特徴である。 花屋などでカイザイクと名づけて売っているものは,やはりオーストラリア原産のキク科の別属植物であるムギワラギクHelichrysum bracteatum Andr.(英名strawflower)から改良された園芸品の帝王貝細工(イラスト)である。これは草丈80~90cm。粗く枝を分けて夏には枝先に頭状花を単生する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カイザイク
かいざいく / 貝細工
[学]Ammobium alatum R. Br.

キク科の耐冬性多年草であるが、一般には一年草として扱う。オーストラリア原産。草丈80センチメートル、上部で分枝し、茎には翼を備えているのが特色である。茎葉は小さいが根出葉は大きく披針(ひしん)形。全株綿毛に覆われる。夏、分枝した茎頂に径2.5~5センチメートルの頭状花をつける。半球形の総包葉は真珠光沢のある白色で、花弁のようにみえる。この総包葉は株が枯れても残り、美しい貝殻状をなすのでカイザイクの名がついた。なかの花はすべて筒状をなし、黄色であるがのちに黒色を帯びる。栽培は非常に容易で春または秋に種子を播(ま)く。利用はドライフラワーがもっとも適している。本種は真正のカイザイクで、一般にカイザイクとよんでいるのはムギワラギクである。[山口美智子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のカイザイクの言及

【オーストラリア】より

…他方,北東部~北部には,林床につる植物や着生植物がよく繁茂した亜熱帯林~熱帯雨林が出現する。また,西部の内陸ではスタート・デザート・ピーSturt’s desert pea(クリアンツス属),紙細工のような花を咲かせるムギワラギク(ヘリクリスム属),カイザイク(アムモビウム属),ヒロハハナカンザシ(ハナカンザシ属,ローダンセまたはロダンテともいう)など乾燥に適応した一年草が自生している。1科1属1種の食虫植物フクロユキノシタはオーストラリア南西端の湿地だけに野生する珍しい植物である。…

※「カイザイク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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