ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「カスラビー」の解説
カスラビー
Kasravī, Aḥmad
[没]1946. テヘラン
イランの思想家。レザー・シャーの時代から第2次世界大戦期にかけて活躍した。イランの皮相的なヨーロッパ化や宗教,社会の保守主義をヒューマニズムと民主主義の立場から批判。イランの民族主義の方向を模索したが,倫理主義に陥り,「イスラムの敵」として 1945年3月,フィダーイヤーネ・イスラームにねらわれたが逃れ,46年テヘランの司法省内部で再び襲われて死亡。著書に『イラン立憲革命』『アゼルバイジャン 18年史』などがある。
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