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カヌー競技 カヌーきょうぎ canoeing

翻訳|canoeing

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カヌー競技
カヌーきょうぎ
canoeing

湖沼や渓流でカヌーを操り,パドル ( ) で漕ぎながらスピードや得点を競う水上競技。 1865年頃,近代カヌーの祖といわれるスコットランド弁護士ジョン・マクレガーが自作のカヌー『ロブ・ロイ』でヨーロッパ沿岸やスエズ運河などを漕いで旅をしたのが,競技としての始まりとされる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カヌー競技

激流を下りながら、ゲートを番号順にくぐって競う「スラローム」と、流れのない直線コースを一斉にスタートして競う「スプリント」がある。日本カヌー連盟によると、国内の競技人口はスラロームが約300人、スプリントが約4千人。スラロームのコースは自然の河川を利用したものが国内に約25コースある。

(2016-08-11 朝日新聞 朝刊 1社会)

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デジタル大辞泉の解説

カヌー‐きょうぎ〔‐キヤウギ〕【カヌー競技】

水上スポーツの一。カヤックカナディアンカヌーの2種がある。

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百科事典マイペディアの解説

カヌー競技【カヌーきょうぎ】

水上スポーツの一種。1865年英国の弁護士J.マグレガーが自作のカヌーでヨーロッパの水域を旅行し,翌1866年ロンドンにカヌー・クラブが設立されて以来,近代スポーツとして普及した。
→関連項目カナディアン・カヌーカヤック

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大辞林 第三版の解説

カヌーきょうぎ【カヌー競技】

カヌーをパドルで漕いで速さを競う競技。カナディアン-カヌーとカヤックの二つの競技種目がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カヌー競技
かぬーきょうぎ
canoeing

水上スポーツの一種。湖沼などの静水や、急流の川で、船首、船尾がとがっていてパドル(小さな櫂(かい))で漕(こ)ぐ舟に乗り、スピードを競い合う競技。日本では、カヤックKayak(略号K)とカナディアン・カヌーCanadian canoe(略号C)の2種類を総称してカヌーとよんでいる。元来は、短くて幅の広い櫂で操る原始的な小舟のことをカヌーといい、古くから世界各地で広く利用されてきた。[中田弘良]

歴史

スポーツとしてのカヌーイングがいつごろから始められたかは明白ではないが、19世紀初頭にはすでにイギリスでは一種のカヌー競技が行われていたようである。1865年、スコットランドの弁護士ジョン・マクレガーJohn MacGregor(1825―1892)が自作の「ロブ・ロイRob Roy」というカヌーで、スエズ運河、ヨルダン川や、バルト海などヨーロッパから中東の水域を漕ぎ回ったことから、これに刺激されて、イギリスではいっそう盛んになったと伝えられている。明治の初期、マグレガーは日本へも来て相模川(さがみがわ)の上流から相模湾に出て東京湾まで漕いだという記録がある。1866年にはロンドンにロイヤル・カヌー・クラブが設立され、以後カヌー競技は諸国に広まり、1924年には国際カヌー連盟International Canoe Federation(ICF)が創設された。同年の第8回オリンピック・パリ大会にはオープン種目として参加、1936年の第11回ベルリン大会から正式種目として登場した。[中田弘良]

日本のカヌー競技

日本では、オリンピック・ベルリン大会に参加した役員が、第12回東京大会(1940年開催予定、第二次世界大戦のため中止)に備えて視察見学し、カヌーを購入してきてから始められた。1937年(昭和12)に東京市役所と専修大学が初の対抗レースを東京・荒川の尾久(おぐ)コースで開催した。翌1938年には日本カヌー協会が創立され、第二次世界大戦中は日本漕艇(そうてい)協会(現、社団法人日本ボート協会)に所属していたが、1960年(昭和35)6月に独立、1980年には社団法人日本カヌー連盟Japan Canoe Federation(JCF、現在は公益社団法人日本カヌー連盟)となった。1982年の島根大会からカヌーは国体の正式種目として参加している。オリンピックには、1964年の東京大会から参加するようになった。[中田弘良]

競技方法と種目

カヤックは、漕ぎ手が船の中央に進行方向に向かって長座(両足を前に伸ばした状態で座ること)の姿勢で乗り、両端にブレード(水かき)のついたパドルで左右交互に漕いで進む。カナディアン・カヌーは、漕ぎ手が船の中央に片膝(ひざ)を立てて(スラロームやワイルドウォーターwild waterの場合は両膝を立てる)乗り、片方だけにブレードのついたパドルで片側だけを漕いで進む。カナディアン・カヌーはカヤックと違ってラダー(舵(かじ))がないので、おもにJストローク(水面にJの字を書くように漕ぐ)で船を直進させる。
 おもな競技としては、(1)カヌースプリント、(2)スラローム、(3)ワイルドウォーター、(4)その他のもの、がある。
(1)カヌースプリントは、湖沼などの静水面で速さを競う。種目には、カヤックではカヤック・シングル(K1)、カヤック・ペア(K2)、カヤック・フォア(K4)があり、男女ともにそれぞれ200メートル、500メートル、1000メートル、5000メートルの種目がある。カナディアン・カヌーにも、カナディアン・シングル(C1)、カナディアン・ペア(C2)、カナディアン・フォア(C4)があり、それぞれ200メートル、500メートル、1000メートル、5000メートル(C4はなし)の種目がある。200メートルリレー(男子K1、C1、女子K1)もある。
 競技の方法は、1000メートルまでの種目はスタートラインに9隻のカヌーを並べ、「レディ・セット・ゴー」の合図で一斉にスタートし、船首がいち早くゴールラインに入った者を勝者とし、予選(略号H)、敗者復活戦(RH)、準決勝(SF)、決勝(F)の順で勝者を決する。5000メートル以上のレースは回航コースを使用し、参加者全員が一斉にスタートして勝者を決する。国内では各都道府県の大会をはじめとして、全日本学生選手権大会、日本選手権大会など多くの競技会が行われている。国際的なものにはヨーロッパ選手権大会、世界選手権大会、オリンピック大会などがある。
(2)スラロームは、回転技術を競い合う。自然および人工的につくられた急流250~400メートル間にゲートを15~25個設置し、直進、回り込み、後退など指示どおりに、しかもゲートに触れることなく正確に速く漕ぎ下る競技である。1人ずつ時間を置いてスタートし、所要時間と各ゲートのペナルティー・ポイント(ゲートに触れたり、通過しなかったときに科せられる罰点)の合計のもっとも少ない者を勝者とする。試技は2回行い、よいほうを最終成績とする。種目としては、男女ともK1、C1、C2と、それぞれのチームレース(3隻で1チームとなる)が行われる。
(3)ワイルドウォーターは、急流の川で速く漕ぎ下り競い合う。スラロームと同じようなコースで長い距離をできるだけ速く漕ぎ下る競技で、スタートの方法や種目はスラロームとまったく同じである。ただし、試技は1回のみである。
(4)その他のものとして、プールのように区画された水面でカヌーに乗ったままボールを奪い合ってゴールに投げ入れるカヌーポロ、カヌーにセールを張ったカヌー・セーリング、海で漕ぐことを楽しむシー・カヤック、波乗りを楽しむカヌー・サーフィン、団体で遠漕するカヌー・ツアリングなど、多くの競技や楽しみ方がある。また、比較的新しい分野であるカヌー・カヤック・フリースタイルは、45秒間に、決められたスポットとよばれる波やホール(落ち込み)のある場所で、カヤックを水車のように回転させるなど、さまざまなトリック(技)を繰り出し、パドリングや操艇技術を競う競技。「水上のロデオ」ともいわれる。[中田弘良]

世界と日本の動向

伝統的にカヌー競技の強い国は、ヨーロッパに多い。そのなかでも圧倒的な強さを誇るのがドイツである。ヨーロッパ以外では、カナダ、中国などが競技実績がある。近年、日本も選手と指導者が育ってきており成績が向上している。おもな日本選手の活躍は次のとおりである。
 1984年(昭和59)のオリンピック・ロサンゼルス大会では、井上清澄(きよすみ)がC1・500メートルで6位に入賞した。1999年度(平成11)フラットウォーター・レーシング(現在はカヌースプリントに変更)、ジュニア・カヌー世界選手権大会(クロアチア)で安保泰斗(あんぽたいと)がC1・500メートルで3位となった。しかし、その後オリンピックや世界選手権では、入賞はするがメダルの獲得は困難な時期が続いた。2008年オリンピック・北京(ペキン)大会では、竹下百合子(たけしたゆりこ)がスラローム女子シングルで4位に入り(当時はオリンピックでの最高位)、竹屋美紀子(たけやみきこ)・北本忍(きたもとしのぶ)組がK2・500メートルで5位入賞、竹屋・北本・鈴木祐美子(すずきゆみこ)・久野綾香(くのあやか)組がK4・500メートルで6位入賞した。2010年のカヌースプリント世界選手権(ポーランド)では、北本忍がK1・200メートルで3位銅メダルを獲得。同2010年のアジア競技大会(中国の広州)では、松下桃太郎(まつしたももたろう)がK1・200メートルで1位、松下・水本圭治(みずもとけいじ)組がK2・200メートルで1位となり、北本忍がK1・200メートルで1位を獲得した。[中田弘良]
『細谷悦哉・中田弘良著『カヌー入門』(1969・学術資料刊行会) ▽山口徹正著『初めてのカヌーイング』(1990・大泉書店) ▽ジョン・ダウド著、堀田貴之、ロリー・イネステイラー訳『シーカヤッキング』(1990・CBS・ソニー出版) ▽細田充編著『カヌー』(1991・山と渓谷社) ▽藤原尚雄著『全国カヌーツーリングガイド』全2巻(1991、1992・山海堂)』

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世界大百科事典内のカヌー競技の言及

【カヌー】より

…その諸工程には,カヌーのスピードと安定性を神に祈願する呪術的儀礼が伴っている。【須藤 健一】
【カヌー競技】
 カヌーをこぎ静水や急流で速さ,得点を競うスポーツ。canoeingと呼ばれる。…

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