カルボナリ(その他表記)Carbonari

旺文社世界史事典 三訂版 「カルボナリ」の解説

カルボナリ
Carbonari

19世紀前半のイタリアの秘密結社
カルボナリは「炭焼き」の意。反ナポレオン運動として発生。反動時代には不満を持つ小地主や商工業者などの加盟勢力が拡大し,反オーストリアとイタリア統一を唱え,1820年にナポリ,21年にピエモンテ立憲運動,31年に中部イタリアの革命を起こすが,それぞれオーストリアの干渉で失敗したのち不振となり,この運動は青年イタリアサルデーニャの統一運動に引き継がれた。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カルボナリ」の解説

カルボナリ
Carboneria[イタリア],Carbonari[英]

1806年頃南イタリアに成立した秘密結社。組織は幾段もの位階に分かれていて,入会儀式複雑をきわめた。位階に応じて,専制君主打倒,自由の要求平等主義社会建設が目的とされた。1814年以降北イタリアにも浸透し,さらにフランスにも広がると,立憲自由主義運動としての性格が強まった。20年ナポリ革命,31年中部イタリア革命を指導したが,のち衰退。

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デジタル大辞泉プラス 「カルボナリ」の解説

カルボナリ

19世紀初頭のイタリアで組織された秘密結社。フランスの炭焼職人組合を模した組織構造を持ち、リソルジメントの初期の活動の中心的存在となった。「カルボナリ党」「カルボナリ結社」「炭焼党」などともいう。

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