ガラス質(読み)ガラスシツ

デジタル大辞泉 「ガラス質」の意味・読み・例文・類語

ガラス‐しつ【ガラス質】

岩石結晶度を表す語。岩石全体または火成岩の斑状の石基がすべてガラスでできているもの。玻璃はり質。→完晶質かんしょうしつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「ガラス質」の解説

ガラス質

非晶質(hyaline)のこと.液体結晶化させることなく冷却して,その粘度固体と同じ程度の大きさに達した非晶質状態あるいは無定形状態をいう[長倉ほか : 1998].岩石の場合にはマグマの非晶質固化生成物をいう一般名である.全部がガラス質であれば黒曜岩または浮石となり,石基または最終充填物(mesostasis)のみがガラス質の場合もある.一般にガラス状態にある物質をガラスといい,ガラス状態とは液体が結晶化することなく冷却して,粘度が固体と同じ程度に達した非晶質状態あるいや無定形状態のことである.hyalo:ガラス質(glassy)の接頭語.hyaline:自然のガラス質のことをいう.vitreous:天然のガラスのことをいう.vitric:ガラス質と同じ.ラテン語vitrumはガラスのこと.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

百科事典マイペディア 「ガラス質」の意味・わかりやすい解説

ガラス質【ガラスしつ】

天然ガラスを半分以上もつ火山岩火砕岩を形容する語。完全にガラスのみからなるものを完ガラス質,結晶を混在するものを半晶質と呼んで区別することがある。

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