コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

キリストの洗礼 キリストのせんれいBaptism of Christ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キリストの洗礼
キリストのせんれい
Baptism of Christ

キリスト教美術の主題。イエス・キリストは 30歳の頃,故郷ナザレを離れ,ヨルダン川洗礼者ヨハネから洗礼を受けた。イエスが水から上がると,天が開け,神の御霊がハトのように頭上に降りてきて,天の声が聞こえたとされている。この洗礼場面は,古くは 3世紀のカタコンベ壁画やローマの石棺彫刻に表されている。5世紀以後はヨルダン川に裸で浸っているイエスに川岸で洗礼を授けるヨハネの図が多くみられる。12世紀までは当時の洗礼の習慣を反映して,イエスが浸水礼を受けている図が描かれ,それ以後は,灌水礼を受ける図が多くなっていく。イエスの頭上にハトが描かれるのが普通であるが,6世紀頃からは,天の声を示すものとして,神の手が描かれることもある。また川岸でイエスが水から上がったあとにまとうべき神聖な衣服を持って待つ天使がしばしば表された。作例としては,レオナルド・ダ・ビンチが天使を描いたとされる有名なアンドレア・デル・ベロッキオの『キリストの洗礼』(1470以後,ウフィツィ美術館)がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

キリストの洗礼の関連キーワードサンソビーノ(Andrea Sansovino)カラッチ(Annibale Carracci)ナショナル・ギャラリー[ロンドン]ロンドン・ナショナル・ギャラリーピエロ・デッラ・フランチェスカ聖バルトロメウスの祭壇画の画家フェルナンデス・デ・ナバレーテレオナルド・ダ・ビンチ(年譜)初期キリスト教美術ネオニアーノ洗礼堂エルスハイマーフェルナンデスピントリッキョパティニールサンソビーノブレラ美術館マニャスコダビットルニョーあらう

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

キリストの洗礼の関連情報