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クメン cumene

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クメン
cumene

クモール,イソプロピルベンゼンともいう。 (CH3)2CHC6H5 で表わされる。沸点 153℃の無色透明の液体。ベンゼンプロピレンから硫酸あるいは塩化アルミニウム触媒として液相において,もしくはリン酸 (担体はケイ藻土など) を触媒として気相において,工業的に合成される。クメン法によってベンゼンとプロピレンからフェノールアセトンを製造するときの中間体である。溶剤としても使われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

クメン【cumene】

イソプロピルベンゼン,クモールともいう。芳香族炭化水素の一つ。天然には,植物精油(クミン油)中に,また石油中に存在するが,これらからの分離は困難である。無色透明の液体で,融点-96.02℃,沸点152.39℃。クメンは,重要な有機工業化学製品の一つであり,ベンゼンとプロピレンから,酸触媒(液相法では硫酸あるいは塩化アルミニウム,気相法ではリン酸‐担体)を用いて製造される。クメンを原料として,いわゆるクメン法により,フェノール(石炭酸))とアセトンが製造される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クメン
くめん
cumene

芳香族炭化水素の一つ。イソプロピルベンゼン、クモールともいう。ヒメウイキョウCuminum cyminumから得られる精油であるクミン油から得られるのでこの名がある。工業的にはベンゼンにプロピレンをフリーデル‐クラフツ反応させて製造される。水には不溶であるが、各種有機溶剤には溶ける。かつては高オクタンガソリンの配合剤としても用いられた。またクメン法によるフェノールとアセトン製造の合成原料。また、アセトフェノンやα-メチルスチレンの合成に用いられる。[向井利夫]

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