クリテリウム(読み)くりてりうむ(その他表記)critérium フランス語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリテリウム」の意味・わかりやすい解説

クリテリウム
くりてりうむ
critérium フランス語

自転車ロードレース一つ。公園の通路や市街地の公道を交通規制し、通常1周1~3キロメートル程度のコースを何周か回って順位を競う。1日単位で行われる。曲り角などさまざまな道路条件がある公道を周回するため、観客は選手のせめぎ合うスリリングなレース展開を何度も間近で見られる。とくに瞬発力の勝負となるゴール前のスプリントは見ごたえがある。critériumは選抜競技意味するフランス語。市街地で短時間に行われるイベントとして、ヨーロッパやアメリカで人気の高い自転車レース形式である。フランスでは、UCI(国際自転車競技連合、Union Cycliste Internationale)プロツアー(2011年よりUCIワールドツアー)のロードレースの一つとして、クリテリウム・デュ・ドーフィネCritérium du Dauphinéが、1947年から行われている。このレースは、ツール・ド・フランスの前哨(ぜんしょう)戦と位置づけられている。また、3週間あまりにわたってロードレースが行われるツール・ド・フランスにおいても、最終ステージはパリシャンゼリゼ大通りを封鎖して周回するクリテリウム方式のレースで締めくくられる。

 日本では2010年(平成22)から毎年1回、宇都宮市栃木県中心部でジャパンカップクリテリウムが開かれている。そのほかにも、ツール・ド・フランスのトップ選手を招いたクリテリウムの大会が開催されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリテリウム」の意味・わかりやすい解説

クリテリウム
critérium(仏)

自転車競技のロードレースの一つ。1周4~5kmの小周回コースで,所定箇所での先頭賞や得点制を組み込んだ競技。1日単位で行なわれる。言語本来の意味は選抜競技のこと。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「クリテリウム」の解説

クリテリウム

自転車競技、サイクルロードレースのひとつ。短距離で舗装された道路などを周回する。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android