クルクミン

デジタル大辞泉 「クルクミン」の意味・読み・例文・類語

クルクミン(curcumin)

ポリフェノールの一。ウコンターメリック)に含まれる鮮やかな黄色色素であり、着色料として利用される。化学式C21H20O6

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化学辞典 第2版 「クルクミン」の解説

クルクミン
クルクミン
curcumin

1,7-bis(4-hydroxy-3-methoxphenyl)-1,6-heptadiene-3,5-dione.C21H20O6(368.37).ショウガ科ウコンCurcuma longa L.の根茎の色素.橙黄色の結晶性粉末.融点183 ℃.水,エーテルに不溶,エタノール氷酢酸に可溶.アルカリに濃赤褐色に溶け,酸性にすると淡黄色となる.古来,絹また綿布の黄色染料として用いられ,また,カレー粉沢庵(たくあん)漬の着色料としても重要である.ホウ酸塩の検出用試薬紙クルクマ紙(pH 域8~9)は,根茎のアルコール抽出液で沪紙を染めたものである.また,弱アルカリ性で水酸化ベリリウム,水酸化マグネシウムに吸着されて,黄赤色を呈することから,これらの物質の分析にも用いられる.[CAS 458-37-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「クルクミン」の解説

クルクミン

 C21H20O6 (mw368.39).

 ウコン(ターメリック)の根茎に含まれる黄色の色素で,ジケトン類の一つ.カレーなどに用いられる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「クルクミン」の解説

クルクミン【curcumin】

ポリフェノール一種。カレー粉の主要スパイスであるターメリック(ウコン)に含まれる黄色色素。ウコン茶、カレー粉などに多く含まれる。肝機能改善・回復させる働きをもつほか解毒作用、胆汁分泌促進、抗酸化作用、老化防止、抗がん作用、殺菌作用による胃炎抑制などの作用がある。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクルクミンの言及

【ウコン(鬱金)】より

…これを粉末としたものがターメリックturmericと呼ばれる香辛料で,カレー粉の主原料となる。カレー粉の黄色はおもにターメリックによる色で,これには黄色の色素クルクミンcurcuminが含まれ,たくあん漬やバターなどの色づけにも使う。また漢方薬としても用いる。…

※「クルクミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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