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鬱金 ウコン

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デジタル大辞泉の解説

う‐こん【鬱金】

ショウガ科の多年草。高さ約50センチ。根茎は黄色で多肉。バショウに似た長い葉を4、5枚出す。秋、大きな穂を出し、緑白色の葉と数個の淡黄色の花とをつける。熱帯アジアの原産。根茎を黄色染料やカレー粉の原料にし、また漢方で止血・健胃薬にする。ターメリック。きぞめぐさ。 秋》「芭蕉にも思はせぶりの―かな/鬼貫
の一品種。サトザクラの仲間で、花は淡紅色の八重咲き。花弁は反り返っており、また皺が寄っている。
鬱金色」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鬱金
うこん

ショウガ科の多年草ウコンの根茎からとった黄色の染料。粉末はカレー粉の主原料の一つ。わが国には、近世以後シャム(タイ国)、中国、琉球(りゅうきゅう)などより輸入され、「きぞめぐさ」と称されて黄色の染色に用いられた。江戸前期の小袖雛型(こそでひながた)本には「地うこん」と記されたものが多く、当時かなり流行したもののようである。根を粉末状にした「うこん粉」はよく水に溶解するので、そのまま染料として用い、また酸、灰汁(あく)、ミョウバン、鉄などを用いて、種々色相の異なった美しい黄色を染め出す。ただし光線に対する堅牢(けんろう)度が非常に弱いので、緋色(ひいろ)を染めるのに紅の下染めに用いたり、食品(沢庵(たくあん)漬けなど)の色づけや、また特殊な香気を虫が嫌うというので、木綿に染めたものを嬰児(えいじ)の産着に用いたり、道具類や布帛(ふはく)類などの包み布や風呂敷(ふろしき)などに使用したりすることが多かった。今日でも、反物の端に上巻きとしてついている黄色の木綿を「鬱金文庫」というのはその名残(なごり)である。[山辺知行]

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世界大百科事典内の鬱金の言及

【サクラ(桜)】より

…花弁が100枚から300枚以上にも増加した菊咲きのサクラもあり,兼六園菊桜は金沢の兼六園にあったサクラで,老木になると350枚から380枚の花弁のある花をつけ,一つの花の中にさらにもう一つの花が重なり,いわゆる二段咲きになっている。花色の変わったものもあり,鬱金(うこん)や御衣黄(ぎよいこう)は黄緑色の八重の花が咲く。 春も深まった5~6月になると,ミヤマザクラ(深山桜)P.maximowiczii Rupr.(イラスト)が咲く。…

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