クルマユリ(読み)くるまゆり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルマユリ」の意味・わかりやすい解説

クルマユリ
くるまゆり / 車百合
[学] Lilium medeoloides A.Gray

ユリ科(APG分類:ユリ科)の球根草。花は橙黄(とうこう)色で、小さく、径4~5センチメートル。葉は輪生する。鱗片(りんぺん)は米粒状。中部地方以北の本州北海道山地帯から高山帯の草生に生え、樺太(からふと)(サハリン)、朝鮮半島中国にも分布する。

[坂本忠一 2018年12月13日]


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百科事典マイペディア 「クルマユリ」の意味・わかりやすい解説

クルマユリ

北海道,本州中北部の亜高山の草原深山の林内にはえ,千島,カムチャツカにも分布するユリ科の多年草。茎は鱗茎から出,高さ30〜70cm,中ほどに披針形の葉を1〜3段輪生する。夏,径5〜6cmの花を1〜5個,茎頂に横ないし下向きにつける。6枚の花被片は黄赤色でそり返る。
→関連項目ユリ(百合)

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世界大百科事典(旧版)内のクルマユリの言及

【ユリ(百合)】より

…オニユリと同様,日本全土に分布,朝鮮にもある。またクルマユリL.medeoloides A.Gray(英名wheel lily)(イラスト)もユリ属のものである。なお,クロユリウバユリはユリの名がついてはいるが,別属の植物である。…

※「クルマユリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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