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クレディ・モビリエ Société Générale de Crédit Mobilier

世界大百科事典 第2版の解説

クレディ・モビリエ【Société Générale de Crédit Mobilier】

1852年に,サン・シモン主義者として知られるユダヤ系の銀行家ペレール兄弟パリに創設した株式投資銀行。〈動産銀行〉とも呼ばれる。ナポレオン3世の庇護を受けて1850年代に急成長をとげ,フランス国内のみならず,スペインから東欧,ロシアに及ぶヨーロッパ大陸の広域で,鉄道および銀行を中心とする多様な業種の企業の発起に従事した。しかし,60年代に入って,ロスチャイルド商会を中心とするパリの国際的な個人銀行グループとの競争が激化するにしたがって,企業活動は投機的性向を強め,経営内容も次第に悪化した。

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世界大百科事典内のクレディ・モビリエの言及

【銀行】より

…それは長期の産業金融を主要業務とする事業銀行(バンク・ダフェールbanque d’affaires)である。その原型は,1852年にポルトガル系ユダヤ人ペレール兄弟によって創設されたクレディ・モビリエである。彼らは,銀行による産業の統制をスローガンとするサン・シモン主義を思想的背景としていた。…

【ペレール兄弟】より

…ともにサン・シモン主義に心酔し,1830年代初頭に《グローブ》《ナシヨナル》両紙の編集に携わった後,草創期の鉄道建設に身を投じ,ロートシルト商会とともにパリ~サン・ジェルマン鉄道,北部鉄道を建設した。第二帝政の発足とともに,ナポレオン3世の支持を得て,52年に株式投資銀行クレディ・モビリエを創設した。この銀行の創設を契機にロートシルト商会と不和になり,以後同商会とは,種々の企業発起(とくに鉄道建設)をめぐってヨーロッパ各地で激しく争った。…

※「クレディ・モビリエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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