出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
大型のクレーンを備え、大重量物を専門に運ぶ船。英語でfloating craneすなわち「浮きクレーン」とよぶように、船というより海上を移動できるクレーンというほうがふさわしい。船体は平たい長方形の箱形で、船の長さほどの高さをもつクレーンが装備されている。引き船に引かれて移動する曳航(えいこう)式と、推進機関で航走する自航式がある。港湾の埋立てや建設に際し、防波堤や橋桁(はしげた)の基礎となるケーソン(潜函(せんかん))の運搬、設置に広く用いられている。そのほか、貨物船や建造中の船への大型重量物の積み込み、小型の完成船や修理船の移動、沈没船の移動など各種重量物の吊(つ)り上げ、運搬に使用される。日本には最大3000トンの吊り上げ能力をもつクレーン船がある。
[森田知治]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...