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作業船 さぎょうせん working ship

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

作業船
さぎょうせん
working ship

海上あるいは内陸の河川,湖沼,運河などでいろいろな特殊作業に従事する船で,その用途に適するように設計,建造されている。浚渫船起重機船ケーブル敷設船,砕氷船,消防船,タグボート (引船) ,プッシャーボート (押船) ,クレーン船,採金船,採岩船などを総括していう。

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世界大百科事典 第2版の解説

さぎょうせん【作業船】

海上または海中作業を行う建設機械や観測機材を搭載し,港湾工事や海洋土木工事に用いられる船。一般に工事用作業船と海洋環境整備用作業船に分けられるが,海上石油掘削用リグ,パイプ敷設船,海上作業支援船を含めることもある。 航路や泊地の浚渫(しゆんせつ)埋立てを行う作業船には,各種型式の浚渫船や砕岩船,リクレーマー船があり,作業場所の土質,土量や地形によって使い分けられる。 防波堤や岸壁などの構造物工事用作業船のうち,クレーン船(起重機船)は,デッキクレーンウィンチを装備し,重量物の運搬や据付作業に供せられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

作業船
さぎょうせん

河川、海岸、港湾工事および海洋土木工事などに使用する工事用船舶の総称。海洋の利用が順次沖合いの海域へ広げられるにつれて海上工事の対象分野も順次拡大され、使用される作業船も大型化、多様化の傾向が著しい。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

浚渫埋立て工事用作業船

浚渫(しゅんせつ)船は、航路泊地の浚渫や港湾・河川工事などにおける構造物の床掘り、海底土砂採取などに使用される。浚渫船の形式は、搭載する掘削装置によってポンプ式浚渫船、バケット式浚渫船、ディッパー式浚渫船、グラブ式浚渫船に大別され、それぞれ非航式と自航式のものがある。これらの浚渫船は一般に水深30メートル程度までの比較的平穏な海域での施工を対象としているが、近年浚渫可能深度数十メートル以上の大型浚渫船も建造されている。また、特殊用途のものでは、海底の岩盤を破砕する砕岩船や、堆積(たいせき)汚泥の除去・回収に用いる汚泥浚渫船などがある。
 海上における浚渫、掘削土砂運搬、捨土(すてど)といった一連の作業は、各種浚渫船と土運船、引き船(押し船)、揚土装置をもつリクレーマー船などを作業条件に応じて組み合わせ、作業船団を構成して行われる。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

構造物工事用作業船

クレーン船(起重機船ともいう)、杭(くい)打ち船、地盤改良船、コンクリートプラント船などがおもなものである。これらの作業船は、いずれも陸上の建設機械と同様な機能の各種作業装置・設備を台船上に搭載したもので、海上では陸上のように道路交通上の制約がないことから、近年の工事規模の拡大に伴いきわめて大型・大容量のものが稼動している。クレーン船では吊(つ)り上げ能力3000トン、杭打ち船では大径長尺杭打設用にラムram(打撃体)重量20~30トン級以上の超大型杭打ちハンマーを装備したものがある。地盤改良船では多連式大容量の専用作業船が多数稼動しており、コンクリート製造プラントを搭載した排水量1万トン以上の作業船も使用されている。
 海底油田掘削用のプラットホームが海洋土木工事にも応用され、沖合いの気象・海象条件の厳しい場所の建設工事などに用いられている。代表的なものは自己昇降式作業台船(SEP)とよばれるもので、昇降式の脚をもち、作業時は脚によって自立し、プラットホームは波浪の届かない高さまでジャッキアップして保持される機構である。沖合い地点のシーバース建設工事、海峡横断橋の建設工事などで作業足場として威力を発揮する。このほか、特殊用途のものに、海底パイプラインやケーブルの敷設船、河海底に設ける沈埋(ちんまい)トンネル工事専用の作業船などがあり、船舶形式以外のものでは遠隔操作式の海底土木工事用ロボットの開発も進められている。
 海上工事以外の作業を目的とする船、たとえば測量船、砕氷船、海難救助船、消防船なども作業船に分類される。[河野 彰・清水 仁・鴫谷 孝]

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