クロルテトラサイクリン

デジタル大辞泉 「クロルテトラサイクリン」の意味・読み・例文・類語

クロルテトラサイクリン(chlortetracycline)

放線菌のストレプトミセス‐オレオファシエンスなどから作り出された抗生物質。商標名オーレオマイシン

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精選版 日本国語大辞典 「クロルテトラサイクリン」の意味・読み・例文・類語

クロルテトラサイクリン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chlortetracycline ) 商品名「オーレオマイシン」で知られる抗生物質。

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化学辞典 第2版 「クロルテトラサイクリン」の解説

クロルテトラサイクリン
クロルテトラサイクリン
chlortetracycline

C22H23ClN2O8(478.89).オーレオマイシンともいう.Streptomyces aureofaciensが産生するテトラサイクリン系抗生物質の一つ.テトラサイクリンより,7位が塩素化されているクロルテトラサイクリンのほうが抗菌力が3~4倍強い.黄色の結晶.融点168~169 ℃.-275°(メタノール).UV(0.1 mol L-1 塩酸max 230,262.5,367.5 nm.水,エタノール,ベンゼンに可溶,エーテルに不溶.グラム陽性菌グラム陰性菌,マイコプラズマ,リケッチア.クラミジアなど広範囲の抗菌スペクトルを示し,経口または外用で使用される.テトラサイクリン系抗生物質としては,半合成品であるドキシサイクリンや,ミノサイクリンも経口または静注で使用されている.LD50 10 g/kg(ラット,経口).

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百科事典マイペディア 「クロルテトラサイクリン」の意味・わかりやすい解説

クロルテトラサイクリン

抗生物質放線菌一種産出。開発当初は,発疹チフス,トラコーマ,オウム病,腹膜炎尿路感染症腸チフスなどのほか,アメーバ赤痢,再帰熱にも有効とされ,注射薬カプセルトローチ軟膏などとして用いた。商品名オーレオマイシン。しかし,その後に開発された抗生物質によって医薬用としての市場は狭まった。
→関連項目オーレオマイシン

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栄養・生化学辞典 「クロルテトラサイクリン」の解説

クロルテトラサイクリン

 オーレオマイシンともいう.抗生物質.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロルテトラサイクリン」の意味・わかりやすい解説

クロルテトラサイクリン

「テトラサイクリン系抗生物質」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のクロルテトラサイクリンの言及

【抗生物質】より

…39年からの20年間は抗生物質の黄金時代であり,つぎつぎと新物質が発見された。ストレプトマイシン(1944)に続いて,細菌ばかりでなくリケッチアと大型ウイルスにも作用するクロラムフェニコール(1945),クロルテトラサイクリン(1948),オキシテトラサイクリン(1950)が発見された。これらは広範囲スペクトル抗生物質であり,適応症が著しく拡大されたばかりでなく,経口投与可能のものもあり,抗生物質療法は急速に普及した。…

※「クロルテトラサイクリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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