C22H23ClN2O8(478.89).オーレオマイシンともいう.Streptomyces aureofaciensが産生するテトラサイクリン系抗生物質の一つ.テトラサイクリンより,7位が塩素化されているクロルテトラサイクリンのほうが抗菌力が3~4倍強い.黄色の結晶.融点168~169 ℃.-275°(メタノール).UV(0.1 mol L-1 塩酸)λmax 230,262.5,367.5 nm.水,エタノール,ベンゼンに可溶,エーテルに不溶.グラム陽性菌,グラム陰性菌,マイコプラズマ,リケッチア.クラミジアなど広範囲の抗菌スペクトルを示し,経口または外用で使用される.テトラサイクリン系抗生物質としては,半合成品であるドキシサイクリンや,ミノサイクリンも経口または静注で使用されている.LD50 10 g/kg(ラット,経口).
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…39年からの20年間は抗生物質の黄金時代であり,つぎつぎと新物質が発見された。ストレプトマイシン(1944)に続いて,細菌ばかりでなくリケッチアと大型ウイルスにも作用するクロラムフェニコール(1945),クロルテトラサイクリン(1948),オキシテトラサイクリン(1950)が発見された。これらは広範囲スペクトル抗生物質であり,適応症が著しく拡大されたばかりでなく,経口投与可能のものもあり,抗生物質療法は急速に普及した。…
※「クロルテトラサイクリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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