クロンシュタット反乱(読み)クロンシュタットはんらん(その他表記)Kronshtadt

旺文社世界史事典 三訂版 「クロンシュタット反乱」の解説

クロンシュタット反乱
クロンシュタットはんらん
Kronshtadt

1921年3月ペトログラード西方の軍港都市クロンシュタットで起きた,水兵たちによる反政府反乱
ペトロパブロフスク号の船上で開かれたクロンシュタット水兵の乗組員集会において,言論・集会の自由や,農業家内工業における統制解除を要求する15項目の決議が採択された。モスクワの共産党政府はこれを反乱とみなし,2度にわたる攻撃で鎮圧したが,十月革命の拠点で起きたこの事件の影響は大きく,ネップ(新経済政策)への政策変更を早めたとされる。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「クロンシュタット反乱」の解説

クロンシュタット反乱(クロンシュタットはんらん)
Kronshtadt

1921年3月初め,ロシア革命の拠点であったこの軍港で,無政府主義者や左翼エスエル党を支持する水兵が共産党政治に反対して起こした反乱。ネップへの転換拍車をかけた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android