グライフスワルト(読み)ぐらいふすわると(英語表記)Greifswald

デジタル大辞泉 「グライフスワルト」の意味・読み・例文・類語

グライフスワルト(Greifswald)

ドイツ北東部、メクレンブルク‐フォアポンメルン州の都市バルト海に注ぐリュック川の河口に位置し、港湾をもつ。かつてハンザ同盟の都市として栄えた。15世紀創設のグライフスワルト大学(旧称エルンストモーリッツアルント大学)がある。画家フリードリヒ、小説家ファラダの生地

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グライフスワルト」の意味・わかりやすい解説

グライフスワルト
ぐらいふすわると
Greifswald

ドイツ北部、メクレンブルク・フォアポンメルン州の大学都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。バルト海のグライフスワルト湾に注ぐリック川南岸の標高3~7メートルにあり、人口5万4200(2000)。河口右岸のエルデナに建てられたチスターチンゼン修道院(1199年創建)と対岸の製塩所が都市の起源であった。中世にはハンザ都市として栄え、19世紀なかばまで帆船が活躍した。1456年創立のエルンスト・モーリッツ・アルント大学は4学部3000人の学生を擁する。1648~1815年はスウェーデン領で、中世の建築物が多い。

[佐々木博]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グライフスワルト」の意味・わかりやすい解説

グライフスワルト
Greifswald

ドイツ北東部,メクレンブルクフォアポンメルン州の都市。バルト海に注ぐリック川の河口近くにある。 13世紀初めに市場町として興り,1250年都市権を獲得。 78年ハンザ同盟に加入した。 1648~1815年スウェーデン領,のちプロシア領。港では穀物木材石炭の取引が多く,工業繊維機械,食品加工が主。 1456年創設のグライフスワルト大学がある。市庁舎 (1350) のほか 13~14世紀の教会大聖堂など歴史的建造物も多い。人口6万 6251 (1991推計) 。

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