グラマー・スクール(英語表記)grammar school

翻訳|grammar school

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グラマー・スクール
grammar school

起源を古代ギリシアにもち,ローマを経て中世ヨーロッパの典型的中等教育機関となった。イギリスでは篤志家ギルド,教会の寄贈財産を基金に設立,維持され,歴史的変遷を経て 18世紀には全国的,都会的なパブリック・スクールと地域的なグラマー・スクールの名称が生れた。後者は産業革命によって生れた中産階級の要求を入れ,古典語に近代的教科を加味して今日のグラマー・スクールの源となった。現在では県 countyの設置するものと法人の設置するものとがあり,法人設置のものは県または文部大臣のいずれかの補助を受け,大学進学課程の中等学校となっている。

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百科事典マイペディアの解説

グラマー・スクール

英国で中世から発達した中等教育機関で,ラテン語文法を主に教えたため,この名がある。大学進学の予備教育を行う。英国では,上流私立校はパブリック・スクールと呼ばれるようになったが,グラマー・スクールも大学進学資格のとれる公・私立学校として存続している。フランスでリセ,ドイツでギムナジウムがこれにほぼ対応する。米国では18世紀末にアカデミーに,19世紀末以後にハイ・スクールにとって代わられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グラマー・スクール
ぐらまーすくーる
grammar school

イギリスの7年制の中等学校。古い歴史をもち、14~16世紀にかけて、ラテン語の文法grammarが主要な教育内容であったことから、そのようによばれている。
 第二次世界大戦後は、中等教育の三分岐制(グラマー・スクール、テクニカル・スクール、モダン・スクール)の一系統として、年齢11歳余で行う選抜試験(イレブン・プラス)の、成績上位20~25%の者を入学させ、大学進学を目ざした教育を行ってきた。1960年代以後、労働党政権によって推進されてきた「総合制中等学校」にとってかわられ、今日その数は大きく減少している。[田崎徳友]

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