グリコール酸(読み)グリコールサン

デジタル大辞泉 「グリコール酸」の意味・読み・例文・類語

グリコール‐さん【グリコール酸】

α-ヒドロキシ酸一種吸湿性無色結晶。未熟の実や葉、サトウキビなどに含まれる。美容分野ピーリング剤として用いられる。

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化学辞典 第2版 「グリコール酸」の解説

グリコール酸
グリコールサン
glycolic acid

hydroxyacetic acid.C2H4O3(76.05).HOCH2COOH.α-ヒドロキシ酸の一種.未熟の実や葉,サトウキビなどに含まれている.クロロ酢酸を炭酸バリウム加水分解すると得られる.無色の針状結晶(水から),葉状結晶(エーテルから).融点80 ℃.Ka 1.5×10-4(25 ℃).水,エタノール,エーテルに可溶.100 ℃ に加熱すると2分子間から水1分子を失ってグリコール酸無水物になる.200 ℃ 以上に加熱するとさらにグリコリドポリグリコリドを生じる.酸化するとグリオキシル酸あるいはシュウ酸を生成する.皮膚粘膜などにやや刺激性がある.広く pH の調節剤として用いられる.[CAS 79-14-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリコール酸」の意味・わかりやすい解説

グリコール酸
グリコールさん
glycollic acid

化学式は CH2(OH)COOH 。サトウキビやブドウの中に存在する。モノクロロ酢酸加水分解によって得られる。融点 80℃。 100℃に熱するとグリコール酸2分子から水1分子を失って無水物を生じる。水,エチルアルコール,エーテルに可溶。過酸化水素硫酸第二鉄で酸化するとグリオキシル酸を生じる。

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栄養・生化学辞典 「グリコール酸」の解説

グリコール酸

 C2H4O3 (mw76.05).HOCH2COOH.ヒドロキシ酢酸ともいう.pH調整などに使う.

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