グループウエア(読み)ぐるーぷうぇあ(英語表記)Groupware

デジタル大辞泉 「グループウエア」の意味・読み・例文・類語

グループウエア(groupware)

企業などの組織における共同作業や情報共有を支援するソフトウエアの総称。ファイル共有チャットウェブ会議スケジューラーなどの機能をもつ。ブラウザーのみで利用できるクラウドサービスも広く普及している。コラボレーションツールコラボレーションアプリ。コラボレーションソフトウエア

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グループウエア」の意味・わかりやすい解説

グループウェア
ぐるーぷうぇあ
Groupware

複数のユーザーがコンピュータを利用し、互いに協調して仕事を進めることを援助するためのソフトウェアをいう。CSCW(Computer Supported Cooperative Work)と略称されることもある。従来コンピュータ、とくにパーソナルコンピュータ(パソコン)は個人の仕事を何らかの形で支援するものとして考えられ、そのためのヒューマン・インターフェースが開発された。現在ではコンピュータがネットワークに接続されることが常態になったため、健全で効率的な組織活動を支援するものとして、ネットワーク上で互いに情報交換をしながら共同作業をすることが重視され、またその共同作業を潤滑に、効果的に行えるような何らかの支援システムが要望されている。たとえば、ネットワーク上に仮想の黒板を設け、そこにめいめいが意見を書き込み、議論をまとめ上げるなどの方式が考えられ、その方式を円滑に進めるためのソフトウェアがつくられている。さらに発展したものとして、遠隔地にいる互いの顔や声が認識できるような仮想会議空間などもつくられている。しかし、人間の共同作業が本質的に内包している問題、たとえば他人に頼って無責任になりやすいなどの問題があり、それらを克服するような支援システムをつくるためには、人間の社会活動に対する深い理解が必須(ひっす)であろう。

[田村浩一郎]

 電子メール電子掲示板、スケジューラ、ワークフローライブラリなどの機能を持ち、情報共有のため企業内LANで利用される。代表的なものに、ロータスノーツ・ドミノLotus Notes/Dominoエクスチェンジ・サーバExchange Server、サイボウズ Officeなどがある。専用のクライアントソフトを使うものが多かったが、現在はWebブラウザを利用するグループウェアが主流となっている。

[編集部]

『ジョアン・ウッドコック著『グループウェアとネットワーク環境』(1998・アスキー)』『清水則之・村瀬一郎著『グループウェア』(1995・ジャストシステム)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グループウエア」の意味・わかりやすい解説

グループウェア
groupware

ネットワークにつながれたパーソナル・コンピュータを使いグループでの共同作業を支援するソフトウェア。管理者はまずネットワークのサーバ上にグループのメンバーしか読み書きできない場所をつくる。メンバーはそこにあるファイルを読み書きすることによって,電子掲示板(BBS),スケジュール,文書情報のデータベースなどを共有することができる。たとえば会議の予定を決める場合,各人が予定表に都合のよい日時を書き込めば,コンピュータが全員に合うスケジュールを自動的に調整する。連絡や決定事項は書類で知らせる代わりにメンバーに届く電子メールで伝える。文書の共有や共同推敲,さらにネットワーク上の電子会議でアイデアを出し合うことも可能。グループウェアと同時に,ワールド・ワイド・ウェブ WWWサーバを利用した Wikiなどのシステムも併用されている。(→LAN

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百科事典マイペディア 「グループウエア」の意味・わかりやすい解説

グループウェア

LANを利用して,複数の人間の間で情報共有やメッセージ交換を円滑に行うためのソフトウェア。電子メールを中心に,文書データベースやスケジュール管理,会議室等の施設予約等を基本的な機能として持つ。利用者はウェブブラウザで利用できるものが一般的。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「グループウエア」の解説

グループウェア

オフィス内外で共同作業する業務で、複数の人が効率よく作業するためのネットワーク環境を利用したソフトウェア。主に、情報共有やコミュニケーションを目的としたもので、電子メール、掲示板、電子会議、スケジュール管理、文書データベース、ワークフロー、プロジェクト管理などの機能がある。グループウェアを使うことで、グループ単位のプロジェクトや事業計画の立案など、複数の人が共同作業をする業務を円滑に運営できる。また、支店や他社と協同で進める事業で、時間や場所の制約を少なくできる。

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IT用語がわかる辞典 「グループウエア」の解説

グループウェア【groupware】

コンピューターネットワークを利用して、企業などの組織における業務の効率化を図るためのソフトウェア。主に、電子メール、スケジュール管理、文書やデータベースを共有するファイル管理、電子掲示板などの機能を持つ。代表的な製品としてIBMのLotus Notes(ロータスノーツ)、マイクロソフトのExchange Server(エクスチェンジサーバー)などがある。

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知恵蔵 「グループウエア」の解説

グループウエア

職場や趣味の集まりなど、共通の目的を持つ集団が共同で作業を行うことをサポートするソフトウエア。各自が予定を書き込むホワイトボードや電話帳、伝言メモなどをデジタル化したものと考えてよい。コミュニケーションとコラボレーションのためのソフトウエアである。専用のサーバーに情報を集約し、各自の端末からウェブブラウザーや専用ソフトでアクセスする利用形態が主。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

DBM用語辞典 「グループウエア」の解説

グループウェア【groupware】

文書や情報ファイルを共有して作成できるようにするソフトウェア・アプリケーションの1つ(Lotus Notes など)。次世代のグループウェアは、それぞれ違う企業に所属する個人(例えば、ベンダーとそのクライアントなど)が、一般のネットワーク上のグループウェアを利用して共同プロジェクトにおける情報や作業を共有することが課題である。

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パソコンで困ったときに開く本 「グループウエア」の解説

グループウエア

ネットワークを利用して、グループでの意見交換や情報共有を行うソフトです。グループ全員のスケジュールを管理して空き時間を調整する機能や、話し合いを行う電子会議機能、ひとりが作ったデータをグループ全員が使えるようにする機能などがあります。

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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