クライアント(その他表記)client

翻訳|client

デジタル大辞泉 「クライアント」の意味・読み・例文・類語

クライアント(client)

《「クライエント」とも》
得意先。顧客。特に広告代理店広告主をさしていう語。また、弁護士会計士建築家依頼人をさしていうこともある。
カウンセリングなどの心理療法を受けに来た人。来談者。
コンピューターネットワークにおいて、さまざまな機能を提供するサーバーに対し、その機能やデータを利用する側のコンピューターのこと。家庭でインターネットを利用する際のパソコンなど。また、サーバーが提供する機能やデータを利用するための、ブラウザーなどのソフトウエアのこと。
[類語]顧客花客得意乗客旅客観客観衆聴衆お客様一見

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精選版 日本国語大辞典 「クライアント」の意味・読み・例文・類語

クライアント

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] client )
  2. 依頼人。注文主。顧客。得意客。
  3. 広告代理店が担当する広告主のこと。商業放送などの広告主(スポンサー)と区別し、特定の代理店の得意先の意味で用いられる。
  4. カウンセリングで、適応上の問題をかかえていて、カウンセラーの助言を受けに来る人。来談者。
  5. コンピュータ用語。LANなどのコンピュータネットワーク上で、共有するデータや装置を利用する側にあるコンピュータ。サーバーに対していう。→クライアントサーバーシステム

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百科事典マイペディア 「クライアント」の意味・わかりやすい解説

クライアント

英語で〈依頼人〉あるいは〈顧客〉の意。コンピューター用語では,ネットワーク上で,サーバーからサービスを受ける側のコンピューターまたはソフトウェアのことをいう。LANに接続したユーザー側のコンピューターがクライアントにあたる。ネットワーク上で,クライアントとサーバーとでデータ処理作業を分担するシステムのことをクライアントサーバーシステムという。
→関連項目インターネットブリッジ(電気)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クライアント」の意味・わかりやすい解説

クライアント
くらいあんと
client

広告主。企業はもちろん、協会、団体、政府、地方自治体、政党、組合、市民グループ、個人など、広告活動を行う主体をさす。一般にクライアントは、媒体としての新聞、雑誌、放送各会社と直接広告出稿契約を結ぶことはまれであって、広告を専門とする広告会社を経由してスペースやタイムを購入する。しかし法的には、広告に関する最終的責任は、クライアントが負うことは最近の判例にも示されている。アドバタイザーadvertiserともいうが、広告会社側ではアカウントaccountあるいはプロスペクトprospect(見込み客)と称することもある。日本では商業放送の開始と同時に広告主という意味でスポンサーsponsorが使用されているが、元来スポンサーとは、行事、催事、公共的事業などに賛同して物心面の協力をする後援者、発起人を意味しているので、語源的にみても広告主をさすことばとしては適当ではない。

[島守光雄]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「クライアント」の解説

クライアント

ネットワーク上で、サーバーと呼ばれるコンピューターからサービスを受ける側、あるいはサーバーに処理を依頼する側のコンピューター端末のこと。このように、サーバーに対してクライアントのコンピューターがサービスを依頼するシステムを、クライアント・サーバーと呼ぶ。また、サーバーからのサービスを利用するためのソフトウェアをクライアントソフトという。高負荷の処理を高性能のサーバーに任せたり、大容量のデータをサーバーに保存することで、クライアント側のコンピューターの性能や記憶容量以上の処理が行える。サーバーの処理中は、ほとんど通信が行われず、結果のみがクライアントに送られる。クライアント・サーバー型のネットワークでは、データベースに蓄えられた情報、ネットワーク上の共有プリンター共有ドライブなどの各種ハードウェア資源をサーバー側で集中的に管理できる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クライアント」の意味・わかりやすい解説

クライアント
client

一般には専門家に相談に来る依頼者のこと。臨床心理学では,適応上の問題をもって,その解決のためにみずからカウンセラーを訪れる人のこと。来談者,カウンセリー counseleeともいう。広告の分野では,広告会社が自社扱いの広告主を他と区別して用いるほか,媒体社でも得意先をさして用いることがある。スポンサーと同義的に用いられることが多いが,クライアントのうちテレビ,ラジオの番組提供もあわせて行うものをスポンサーと呼ぶ。

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DBM用語辞典 「クライアント」の解説

クライアント【client】

(1)一般的には専門的なサービスを利用する個人、会社、組織。広告業界では商品やサービスの広告を希望する製造業者、会社のこと。(2)コンピュータ・ネットワーク用語で、サーバからのサービスにアクセスするコンピュータ(クライアント端末)のこと。例えば、モデムを介してリサーチ・データベースへ接続する場合、接続するコンピュータがクライアントで、その情報を提供するコンピュータがサーバ、あるいはホストと呼ばれる。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティングDBM用語辞典について 情報

知恵蔵 「クライアント」の解説

クライアント

「サーバー」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

IT用語がわかる辞典 「クライアント」の解説

クライアント【client】

コンピューターネットワーク上で、サーバーに対して処理を依頼し、さまざまな機能やサービスを提供してもらうコンピューターやソフトウェア。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「クライアント」の解説

クライアント

プログラムやコンピュータの役目を表す言葉で、サーバーから機能を提供される側のことです。通常、インターネットのサービスを使うパソコンはクライアントの立場になります。
⇨サーバー

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクライアントの言及

【カウンセリング】より

…その過程において,それは個人の可能性を開発していくことができることが明らかとなってきたので,カウンセリングは,単なる相談の域を越えて,人間の自己実現の可能性をひき出していく方法として重要視されるようになった。カウンセリングにおいて,悩みや問題をもって来談する人をクライアントclient,それに応じる人をカウンセラーcounselorと呼ぶが,カウンセラーとクライアントの人間関係のあり方が,クライアントの自己実現傾向を促進することが認められ,それについての研究が盛んとなった。 カウンセリングは簡単な知識や情報を得るために1回だけの面接が行われるものから,上記のようなクライアントの自己実現にかかわって長期間に及ぶものまであるわけだが,狭義には,後者のものだけをカウンセリングと呼び,専門的な訓練を受けた者が担当すべきであると考える人もある。…

【ケースワーカー】より

…ソーシャル・ケースワーカーsocial caseworkerの略称。社会生活上の問題をみずから解決することが困難なために,専門的なサービスを必要としている個人または家族に対して,個別的な援助を与える専門技術がソーシャル・ケースワークsocial caseworkであり,それを行う専門家がケースワーカーである。ケースワークは,第1次大戦後のアメリカにおいて,M.E.リッチモンドによって体系化され,日本には大正末期に紹介された。…

※「クライアント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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