ケブネカイセ山(その他表記)Kebne Kaise

改訂新版 世界大百科事典 「ケブネカイセ山」の意味・わかりやすい解説

ケブネカイセ[山]
Kebne Kaise

スウェーデン最高峰(2111m)を含む約3000km2山塊で,北緯68°にあり,有名な鉄鉱山町キルナの西方にある。氷河期氷床が最後まで残り,古い準平原に深いU字谷を刻んで絶壁をつくり,圏谷も多い。この山塊は国立公園で,春の山スキーや夏の岩登り名所である。ここから流れ出すカリックス川は,ボスニア湾の最北部に流れこむ。北西80kmには,キルナ鉄鉱石の積出港ナルビク(ノルウェー領)がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケブネカイセ山」の意味・わかりやすい解説

ケブネカイセ山
ケブネカイセさん
Kebnekaise

スウェーデン北部,ノルボッテン県の山。標高 2111m。同国の最高峰。ノルウェーとの国境をなすスカンジナビア山地北東部に位置する。山頂部にはいくつかの氷河があり,そのなかでも規模の大きいのは,ビョルリング,ストル,ケブネパクテ,ラボーの各氷河である。ラボー氷河は,1883年ケブネカイセ山の初登頂に成功したフランスの地理学者,C.ラボーにちなんで命名された。付近渡り鳥の夏の生息地として有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケブネカイセ山」の意味・わかりやすい解説

ケブネカイセ山
けぶねかいせさん
Kebnekajse

スウェーデン北部、カリックス川の最上流部にある同国の最高峰。北峰と南峰(2123メートル)を有するが、一般には後者をさす。周辺には氷河や滝、氷食湖など美しい自然が広がり、夏季には観光客でにぎわう景勝地となっている。アービスコが登山基地。

[田口雄作]

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