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ケンミジンコ cyclopid copepod

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケンミジンコ
cyclopid copepod

顎脚綱キクロプス目キクロプス科 Cyclopidaeの総称。一般に体長 1~2mmで,雄のほうがやや小さい。長楕円形の前体部(頭部と第1~5胸節)と細長い後体部(雌では 4節,雄では 5節に分かれ,後端に一対の叉肢をもつ)からなる。第1触角が著しく長く,運動を助ける。池沼や水田などのほか地下水にも生活し,淡水魚の天然餌料となる。世界的分布を示す種が多く,日本にも多くの属種が分布している。(→顎脚類甲殻類節足動物

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百科事典マイペディアの解説

ケンミジンコ

甲殻綱橈脚(かいあし)類の中の一群キクロプス属)の総称。体長1〜1.5mmのものが多く,ほとんど透明。体前部は楕円形で,後端は二叉(にさ)している。第1触角は長く,横に張っていて遊泳に役だつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケンミジンコ
けんみじんこ / 剣微塵子

節足動物門甲殻綱キクロプス目Cyclopoidaの海産小動物の総称。湖沼と地下水および海洋のプランクトンで、魚類の鰓糸(さいし)や鰓蓋(さいがい)の内側につく種も少数ある。日本産の種は約50種。一般に体長1~3ミリメートルで、雄のほうが小さい。体は前体部と後体部からなり、前体部は楕円(だえん)形。頭部では第1触角がとくに長くて運動器官として働き、種類によっては交尾の際に把握器官となる。胸部には第1~第5遊泳脚があるが、第5脚は遊泳用ではなく、雄では著しく発達して交尾の際に役だつことがあり、また雌では発達程度がさまざまで、まったくないこともある。後体部の末節に続いて叉肢(さし)が分枝し、先端に数本の長毛がある。淡水産はキクロプス属Cyclopsを中心に多くの属に分化し、海産はオイトナ属Oithonaやサッピリナ属Sapphirinaなどが代表的で、魚類の天然餌料(じりょう)として重要である。なお淡水産の種は広節裂頭条虫の第一中間宿主となる。[武田正倫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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