苔虫類(読み)こけむしるい(その他表記)Bryozoa; moss animal

最新 地学事典 「苔虫類」の解説

コケムシるい
苔虫類

学◆Bryozoa, Polyzoa 英◆bryozoan moss-animalcule ,polyzoa

苔虫動物門または外肛動物門(Ectoprocta)として独立した門をなすとする意見が多いが,箒虫や腕足類に近縁な,触手動物の一綱とされることもある。主に付着生で,岩などに付着した様子がコケ植物に似ていることから,蘚苔せんたい虫類または蘚虫類ともいう。石灰質・角質などの袋状の殻を形成し,それらが集まって塊状・枝状・層状・網状・棒状群体をつくる。被喉類(Phylactolaemata)と裸喉類(Gymnolaemata:Cystoporata・Trepostmata・Cryptostomata・Fenestrata・Tubuliporata・Ctenostomata・Cheilostomataの7目)に大区分され,後者はさらに狭喉類(Cystoporata~Tubuliporataの5目)と,広喉類または狭義の裸喉類(Ctenostomata・Cheilostomataの2目)に細分される。被喉類は淡水生で白亜紀現世。裸喉類は海水~汽水生でオルドビス紀~現世。裸喉類のうちCystoporata~Fenestrataの4目は古生代に繁栄し,ほとんどは古生代末に絶滅した。これらのなかには示準化石として利用されるものも多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「苔虫類」の意味・わかりやすい解説

苔虫類
こけむしるい
Bryozoa; moss animal

触手動物門苔虫綱に属する種類の総称。すべて水生の植物のような群体をつくり,石灰質,キチン質,ゼラチン質でできた外骨格の中で生活する。個虫は小さく,1mm内外である。おもに古生代,中生代に栄え,化石種が1万 5000種ほど知られているが,現存種も約 4000種知られている。

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世界大百科事典(旧版)内の苔虫類の言及

【触手動物】より

…特有な触手冠をもつことからこの名がある。ホウキムシ類,コケムシ類(図),腕足類の各綱が含まれ,外観はそれぞれかなり異なっているが,体に体節がなく,口の周囲には繊毛のある触手をもっており,口と肛門とは接近していて肛門は触手冠の外側背方に開き,真の体腔があるなどの共通点をもっている。しかし,3綱の間にはなお多くの相違点も見られるので,それぞれ独立した動物門(菷虫動物門,外肛動物門,腕足動物門)として扱う場合が多い。…

※「苔虫類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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