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コトバ(詞) ことば

世界大百科事典 第2版の解説

ことば【コトバ(詞)】

日本音楽の用語。能楽幸若浄瑠璃などにおける歌声部の音楽様式のひとつで,節付けがされていない部分とその様式をいう。能ではフシ(節)に,狂言では(うたい)に,義太夫節では主として地合(じあい)に,それぞれ対する。台本上はセリフの部分であっても,セリフには節付けされて音楽的な旋律で演唱されるものもあるから,音楽用語としてのコトバは,一般的にはセリフと同義語ではない。ただし,狂言や能のアイ(間)などのように,コトバとセリフとが事実上同義語である場合もある。

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世界大百科事典内のコトバ(詞)の言及

【謡】より

…同類の語に謡曲があり,これが能の詞章を,主として読む対象として文学的に扱う場合の称呼であるのに対し,謡は,広義には狂言をも含めて,演唱や鑑賞の対象として音楽的あるいは芸能的に扱うときに用いられる。なお,能ではコトバ(詞)の部分をも含めて謡というのに対し,狂言では節付けされた部分に限定して用いる。能の謡は,せりふと地の文章のほか,作者の批評文や感想文などからなっているが,せりふを地謡が謡ったり,ト書きを立方が謡ったりするなど,独特の演出形式がある。…

【義太夫節】より

…日本古典音楽の種目。竹本義太夫が創始した浄瑠璃の流派。人形芝居の音楽として17世紀後半に成立し,幕末期以後は文楽人形浄瑠璃の音楽として,ひろく親しまれてきた。また,素浄瑠璃として,音楽だけを演奏する場合もある。ふつう浄瑠璃を語る太夫1人,三味線1人で演奏するが,掛合といって大勢で演じたり,箏,胡弓,八雲琴や,ツレ弾きの三味線が加わる曲もある。
[歴史]
 1684年(貞享1),竹本義太夫(筑後掾)が大坂道頓堀に竹本座を創設して,独立興行に踏み出したときにはじまる。…

【能】より

…これらの上着だけを大口の上に掛けて着ることもある。能装束
【謡】
 能では,曲節を伴うフシの部分と,せりふに相当するコトバの部分を合わせて謡と称する。謡の楽型は,吟型とノリ型の二つの面から見ることができる。…

【節】より

…樹木の枝が樹幹の肥大に伴って樹幹の材の中に包み込まれた部分。丸太から板や柱などを製材したときに,節の断面が現れてくるが,その形によって丸いものを〈丸節〉,楕円形のものを〈楕円節〉と呼び,さらに枝の長軸に沿う方向に切られた場合には双曲線を示すようになるので,これを〈流れ節〉と呼んでいる。枝が生きていて,健全な場合には〈生節(いきぶし)〉と呼び,節の部分の組織はまわりの組織とつながっている。枯れた枝からできた節は〈死節(しにぶし)〉と呼ばれ,周囲の組織とのつながりはない。…

※「コトバ(詞)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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