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コノハムシ Phylliidae; leaf insect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コノハムシ
Phylliidae; leaf insect

ナナフシ目コノハムシ科に属する昆虫の総称。雌が木の葉形の昆虫のなかでも最も木の葉に似ているので有名。特に腹背においた2枚の前翅がつくる1枚の葉の形はみごとである。体長 60~80mm。体色は全体に緑色。雌は触角が短く,頭部,胸部は小さいが,腹部は大きく扁平で幅広い。後翅はなく,肢部の,特に腿節にはひれ状の飾りがつく。雄は触角が長く,体はそれほど幅広くならない。前翅は短く,後翅のほうが発達している。卵は植物の種子状。東洋の熱帯を中心に分布し,マレー半島やボルネオ産のコノハムシ Phyllium pulchrifolium,ホンコノハムシ P.siccifoliumなどが有名。 (→ナナフシ類 )

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百科事典マイペディアの解説

コノハムシ

ナナフシ目コノハムシ科の1種。雄50mm,雌70mm内外,緑色。扁平で,広葉樹の葉によく似ていて,保護色の好例として有名。スリランカ,南インド〜フィリピン,パラオ諸島に分布。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コノハムシ
このはむし / 木葉虫
leaf-insects

昆虫綱ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称、またはそのなかの1種。コノハムシ科Phylliidaeの昆虫は、体長6~8センチメートルで、いずれも黄緑色ないし緑色をしており、頭部や胸部はナナフシ類の特徴を残すものの、腹部は背腹に扁平(へんぺい)で、横に幅広くなっている。雄の前翅(ぜんし)は小さく、後翅のみが畳まれて正中線に沿って腹背に置かれるのみであるが、雌の腹部背面に置かれた2枚の前翅は、体の正中線で左右相接し、ちょうど1枚の木の葉を思わせ、翅脈は葉脈を模した形になっている。コノハムシの名はこの前翅の形状に基づいている。各脚(あし)は短く、腿節(たいせつ)には大きい装飾葉片をつける。実際にこの虫が植物葉上にいると木の葉と紛らわしく、隠れ擬態の効果のあることが示される。卵も植物の種子状で、地面に落ちるとみつけにくい。主として東アジアの熱帯に分布しており、パラオ諸島やニューギニア島、スリランカなどにすんでいるが、スリランカのコノハムシPhyllium siccifoliumが代表種。日本にはいない。[山崎柄根]

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