デジタル大辞泉 「八百長」の意味・読み・例文・類語 やお‐ちょう〔やほチヤウ〕【八百長】 《相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称八百長)が、ある相撲の年寄と碁ごを打つ際に、いつも1勝1敗になるように手加減していたことからという》1 勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておいて、うわべだけ真剣に勝負すること。なれあいの勝負。「八百長試合」2 なれあいで事を運ぶこと。「八百長の質疑応答」[補説]書名別項。→八百長[類語](2)結託・馴れ合い・ぐる・共犯・策応・野合・気脈を通じる・腹を合わす・徒党を組む やおちょう【八百長】[書名] 新橋遊吉の短編小説。競馬の八百長に手を染める騎手を描く。昭和40年(1965)発表。同年、第54回直木賞受賞。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「八百長」の意味・読み・例文・類語 やお‐ちょうやほチャウ【八百長】 〘 名詞 〙 ( 八百屋の長兵衛、通称八百長という人がある相撲の年寄とよく碁をうち、勝てる腕前を持ちながら、巧みにあしらって常に一勝一敗になるように手加減したところからという )① 相撲、あるいはその他の競技で、前もって勝敗を打ち合わせておき、表面だけ真剣に勝負を争うように見せかけること。[初出の実例]「暗々裏に此の勝負の八百長である事を示して」(出典:万朝報‐明治三九年(1906)四月五日)② 転じて、一般に、前もってしめし合わせておきながら、さりげなくよそおうこと。なれあい。[初出の実例]「八百長(ヤホチャウ)や冗談にするのでない、真剣である、真面目である」(出典:明治叛臣伝(1909)〈田岡嶺雲〉総敍) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例