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コリント書 コリントショ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コリント書
こりんとしょ

『新約聖書』に含まれているパウロの手紙のうち、2通がこの名称でよばれる。別名「コリント(びと)への手紙」。コリントKrinthosは古くから栄えたギリシアの商業都市。パウロはここに教会をつくり、他の土地へ移ったのちも、諸問題を配慮しながら、手紙を送り続けた。第一の手紙は、コリント教会に生じている党派的紛争や不品行を戒め、さらに、婚姻の是非など種々の実践的問題の解決を示唆する。それに比べると、コリント教会における反パウロ的策動との闘いのなかから生み出された第二の手紙は、やや統一性を欠き、全体としてパウロの使徒的権威を確立することを目ざしている。第二の手紙の複合的性格は、19世紀以来指摘されてきたが、単一の手紙ではないとしても、どのような手紙からなっているのかということについては定説がない。第一の手紙を、52~55年のエペソ(エフェソス)滞在中に執筆されたものと考えるとすれば、現在の形での第二の手紙は、それより少しあとに、エペソかマケドニアで執筆されたことになる。[土屋 博]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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