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コンコルド Concorde

翻訳|Concorde

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コンコルド
Concorde

イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機SST; Super Sonic Transport。コンコルドは「協調」「調和」などを意味する。ターボジェット・エンジン (推力1万 7250kg) 4基を備えた変型三角翼をもち,1969年3月2日に初飛行,1970年 11月にマッハ2をこえた。定期便は 1976年1月 21日,ロンドンから英国航空,パリからエールフランスが同時に運航を開始したが,他の航空会社の注文は得られず,1979年 16機で生産打ち切りとなった。量産機は,全長 62.1m,全幅 25.6m,総重量 185t,最大巡航速度マッハ 2.05,航続距離 6580km,乗客 100。 2000年7月 25日パリ郊外に墜落する事故を起こし,2001年 11月7日から運航を再開したものの,老朽化による燃料漏れなどの不具合が多くなり,部品補給を維持するにはコストがかかりすぎるといった理由から,2003年全機引退した。機体は欧米各地の博物館に展示されている。

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デジタル大辞泉の解説

コンコルド(〈フランス〉Concorde)

協和の意》イギリスとフランスが共同開発した超音速ジェット旅客機。1969年初飛行、1975年就航。2003年10月、商業運航を終了。

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百科事典マイペディアの解説

コンコルド

英仏共同開発の超音速旅客機(SST)。1969年3月初試験飛行,1976年に就航を開始。全幅25.6m,全長62.1m,ターボエンジン4基をもち,乗客数100,最大速度マッハ2.05。
→関連項目英国航空[会社]

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世界大百科事典 第2版の解説

コンコルド【Concorde】

イギリスとフランスが共同で開発したSST(超音速輸送機)。当初は両国でそれぞれ別個にSSTの開発が進められていたが,開発費が莫大となること,両機に共通性が多いことから,1962年共同開発することを協定した。コンコルドは協調の意。原型機は69年3月2日初飛行,同年10月1日には超音速飛行に成功した。全長62.1m,全幅25.6m,ターボジェットエンジン4基を装備。三角翼の主翼をもち,これには前縁および後縁フラップ,スポイラーなどはいっさいなく,両翼に昇降舵と補助翼両者の働きをするエレボンを各3枚もつのみである。

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大辞林 第三版の解説

コンコルド【Concorde】

イギリスとフランスが共同開発した超音速ジェット旅客機。1976年就航、2003年定期運航終了。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コンコルド
こんこるど
Concorde

イギリス、フランス共同開発の超音速旅客機(いわゆるSST)。1956年ごろから両国でそれぞれ別個に計画が始められたが、構想が似通っていることと、新しい技術の開発のため莫大(ばくだい)な費用を要することから、62年に共同開発に踏み切った。その後、長い開発期間を経て、試作機が1969年3月に初飛行を行い、70年11月にマッハ2.0を記録した。76年1月より英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)がロンドン―バーレーン、エールフランスがパリ―リオ・デ・ジャネイロ線に就航させた。全幅25.6メートル、全長62.1メートル、翼面積358.3平方メートル、最大重量185.1トン、最大乗客数128人、最大速度マッハ2.02(時速2180キロメートル)、巡航高度2万メートルといったデータをもち、細く長い三角の翼が特徴であり、翼の下に2基ずつまとめたエンジンクラスターを備えている。胴体もきわめて細く、客席は3~4列配置となっている。2003年10月、商業運航を終了。
 就航前から騒音や排気ガスによる大気汚染が問題となり、また速度や飛行高度の関係から交通管制がむずかしいなどの理由で、乗り入れおよび通過国からの反対が多く、就航路線はごく限られてしまった。このため量産機になってかなりの改善が加えられ、乗客数も少なくはないが、稼動率が低く、さらに燃料費の高騰などから、膨大な開発費を国家の補助に仰いだにしても採算性は悪かった。両社とも巨額の欠損を抱えながら、運航を続けていたというのが実情である。数々の新機軸を生み出し、航空技術の発展に大きく寄与した点は高く評価されているが、設計の古さが目だち今後の発展は望めなくなったことから、1979年6月の第16号機で生産は打ち切られた。その後も無事故で運航は続けられたが、機体の老朽化問題がささやかれたやさき、2000年7月25日パリ発ニューヨーク行きエールフランス便が離陸直後に墜落事故を起こし、113人の死者を出した。この事故以降、エールフランス、英国航空両社は一時コンコルドの運航を停止、その後再開したもののエールフランスは2003年5月には運航を終了、英国航空も同年10月24日の便を最後に商業運航を終了している。[落合一夫]
『ブライアン・トラブショー著、小路浩史訳『コンコルド・プロジェクト 栄光と悲劇の怪鳥を支えた男たち』(2001・原書房)』

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世界大百科事典内のコンコルドの言及

【アエロスパシアル[会社]】より

…1970年1月,国有航空機メーカーのシュド・アビアシヨンSud‐Aviationおよびノール・アビアシヨンNord‐Aviationとミサイル・メーカーSEREBが統合して設立された。〈コンコルド〉のメーカーとして有名。航空機のほか,ヘリコプター,ミサイル,宇宙船,エンジン,水中翼船,海洋調査船,航空用電子機器,船舶用機器,産業用電子機器などを開発,製造している。…

【SST】より

…50年代中期,ジェット輸送機の実用化とともに,SSTの研究が各国で盛んになったのも,当時としては自然な方向といえるものだった。
[開発と実用]
 ほぼ似た中型SSTを考案したイギリスとフランスは62年11月協定して,シュド・BAC両社共同のコンコルドの開発を始めた。試作機は69年3月初飛行,量産機は76年1月国際線に就航した。…

【エール・フランス国営航空[会社]】より

…エール・フランスの特徴の一つに,航空郵便を専用機フレンドシップF27‐500型機により,国内およびヨーロッパを中心に運航していることがある。76年1月からは超音速旅客機コンコルドの運航を英国航空と同様にニューヨーク,ワシントンほかに開始した。旧フランス領の航空会社チュニス航空Tunis Air,カメルーン航空Cameroon Airlines等へ援助も行っている。…

※「コンコルド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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