協和(読み)キョウワ

デジタル大辞泉 「協和」の意味・読み・例文・類語

きょう‐わ〔ケフ‐〕【協和】

[名](スル)
心を合わせ仲よくすること。
「上下―して相仮借し」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
同時に鳴らした二つ以上の音が、よく調和して響くこと。
[類語]親善善隣修好親和宥和和親

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精選版 日本国語大辞典 「協和」の意味・読み・例文・類語

きょう‐わケフ‥【協和】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 互いに心を合わせて仲よくすること。
    1. [初出の実例]「洽比は協和し親比する心ぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一二)
    2. [その他の文献]〔書経‐堯典〕
  3. 音程を構成するある音が基音に調和していること。その協和感は時代によって変わり、現代では不協和との区別は微妙。音響学的には振動比の簡単な二音間の関係をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「協和」の意味・わかりやすい解説

協和(茨城県)
きょうわ

茨城県西部、真壁郡(まかべぐん)にあった旧町名(協和町(まち))。現在は筑西市(ちくせいし)の北東を占める地域。1954年(昭和29)小栗(おぐり)、新治(にいはり)、古里(ふるさと)の3村が合併し、協力と平和を願って協和村と改称。1964年町制施行。2005年(平成17)、下館市(しもだてし)、真壁郡関城町(せきじょうまち)、明野町(あけのまち)と合併、筑西市となった。旧町域は真壁台地と小貝(こかい)川流域平野をもつ平坦(へいたん)な地形をなす。JR水戸線、国道50号が通じる。新治郡衙跡(にいはりぐんがあと)と新治廃寺跡(ともに国指定史跡)があり、古代常陸(ひたち)国新治郡の中心地。中世は伊勢(いせ)神宮の小栗御厨(おぐりのみくりや)のあった所で小栗氏が支配、近世は天領、旗本領であった。農業、とくに施設園芸が盛んで、加温施設面積は県第1位。特産の小玉スイカは日本一の生産高を誇り、キュウリトマトイチゴも多い。国道50号沿いに下館卸売団地があり、一帯の流通拠点となっている。化学、金属などの工場が進出、宅地も造成された。伊勢神宮の神を分霊して祀る小栗内外(ないげ)大神宮があり、秋祭りに奉納される宮比講(みやびこう)(太々神楽(だいだいかぐら))は県指定無形民俗文化財。

[櫻井明俊]


協和(秋田県)
きょうわ

秋田県の中央部、仙北郡にあった旧町名(協和町(まち))。現在は大仙(だいせん)市の北西部を占める地域。1955年(昭和30)荒川、峰吉川(みねよしかわ)、淀川(よどかわ)、船岡(ふなおか)の4村が合併して協和村となり、1969年町制施行。2005年(平成17)大曲市(おおまがりし)と神岡、西仙北、中仙、仙北、太田(おおた)の5町および南外村(なんがいむら)と合併して大仙市となった。JR奥羽本線が通じ国道13号(羽州街道)と46号が分岐する。雄物(おもの)川右岸に平地が開けるが地域の80%は山地。米作、葉タバコ栽培のほか乳牛飼育を行う。荒川鉱山は秋田藩直営鉱山で、銅などを産出し、一時は人口約1000人の鉱山町を形成したが1940年閉山。唐松神社(からまつじんじゃ)の杉並木は県の天然記念物。

[宮崎禮次郎]

『『協和村郷土誌』(1968・協和村)』『『協和町史』上・下巻(2001、2002・協和町)』

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百科事典マイペディア 「協和」の意味・わかりやすい解説

協和[町]【きょうわ】

秋田県中央部,仙北郡の旧町。山林が広い。河川流域は水田地帯となっており,良質米を産する。野菜,タバコなどの栽培も行う。奥羽本線,秋田自動車道,国道13号線が通じる。2005年3月大曲市,仙北郡神岡町,西仙北町,中仙町,仙北町,太田町,南外村と合併し市制,大仙市となる。247.74km2。8971人(2003)。

協和[町]【きょうわ】

茨城県西部,真壁郡の旧町。小貝(こかい)川左岸の低地を占める。米作,園芸が盛ん。スイカは特産物。水戸線が通じ,新治(にいはり)廃寺跡(史跡)がある。2005年3月下館市,真壁郡関城町,明野町と合併し市制,筑西市となる。36.24km2。1万7096人(2003)。

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普及版 字通 「協和」の読み・字形・画数・意味

【協和】きよう(けふ)わ

仲よくする。〔書、尭典〕九族に睦(した)しみ、百姓を(べんしやう)す。百姓昭し、を協和す。黎民(れいみん)於(ああ)變り時(こ)れ雍(やは)らぐ。

字通「協」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「協和」の意味・わかりやすい解説

協和
きょうわ

秋田県中部,大仙市北西部の旧町域。秋田平野の南東部にある。 1955年荒川村,峰吉川村,淀川村船岡村の4村が合体して協和村となり,1969年町制。 2005年大曲市,神岡町,西仙北町,中仙町,南外村,仙北町,太田町と合体して大仙市となった。東部は出羽山地に属し,ほとんどが林野で占められる。南部の雄物川の支流,淀川の河谷に耕地が開発され,水田を主に畑作も行なわれる。木材の生産も盛ん。境 (さかい) にある唐松神社は,子授けの神として有名。

協和
きょうわ

茨城県西部,筑西市北東部の旧町域。栃木県境の台地にある。 1954年小栗村,新治村,古里村の3村が合体して協和村となり,1964年町制。 2005年下館市,関城町,明野町と合体して筑西市となった。スイカ,トマト,キュウリ,イチゴなどの施設栽培が行なわれる。新治郡衙跡,新治廃寺跡はともに国の史跡。

協和
きょうわ

広島県南東部,府中市北部の地区。旧村名。 1975年府中市に編入。芦田川の支流阿字川が刻む谷間にあり,米のほか,コンニャクイモやタバコを栽培。府中・福山両市へ通勤する兼業農家が多い。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「協和」の解説

協和

正式社名「株式会社協和」。英文社名「KYOWA Co., Ltd.」。製造業。昭和24年(1949)創業。同25年(1950)設立。本社は東京都豊島区東池袋。総合部品メーカー。金型設計からアルミ鋳造・プラスチック成形・めっき処理まで一貫生産体制。デジタル家電・携帯電話・自動車部品などを手がける。国内のほかシンガポール・マレーシア・中国・タイに生産拠点を展開。

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改訂新版 世界大百科事典 「協和」の意味・わかりやすい解説

協和(秋田) (きょうわ)


協和(茨城) (きょうわ)

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デジタル大辞泉プラス 「協和」の解説

協和

秋田県大仙市にある道の駅。国道46号に沿う。

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