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ゴールデンパラシュート ごーるでんぱらしゅーと

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

ゴールデンパラシュート

買収防衛策のひとつ。通常、戦略的買収が成功すると、現在の取締役は解任されることが多い。ゴールデンパラシュートはその点に着目し、あらかじめ取締役の退職金を高額に設定しておく。これによって、買収する側は買収後の出費を予想し買収をあきらめる、といった予防効果が見込まれる。通常、ゴールデンパラシュートに使われる退職金の額は取締役の給料の3倍程度であるといわれている。類似の買収防衛策にティンパラシュートがある。これは、合併後、従業員が人員整理されることを見越し、彼らの退職金を高額に設定しておくことで、買収を予防する方法である。

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デジタル大辞泉の解説

ゴールデン‐パラシュート(golden parachute)

企業が買収される際、その企業の経営者が巨額の退職金を受け取り経営権を引き渡すこと。企業が乗っ取られても、経営者は退職金というパラシュートを用いて無事脱出できる、という意から。

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会計用語キーワード辞典の解説

ゴールデンパラシュート

敵対的M&Aに対抗する防衛策のひとつです。敵対的買収を仕掛けられた場合に、企業が経営者に高額な退職金を支払う契約をしておくことをいいます。メリットとしては、高額な退職金を支払うことにより企業価値が毀損することになるので、買収意欲が削がれるという効果が期待できます。

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M&A用語集の解説

ゴールデンパラシュート

直訳すると「黄金のパラシュート」。敵対的M&Aに対抗する防衛策のひとつ。敵対的買収を仕掛けられた場合に、企業が経営者に高額な退職金を支払う契約をしておくこと。高額な退職金を支払うことにより企業価値が毀損することになるので、買収意欲が削がれる効果を持つ。

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大辞林 第三版の解説

ゴールデンパラシュート【golden parachute】

企業の敵対的買収などに対抗するために、解任される経営者に企業の経営を圧迫するような巨額の退職金を支払う契約をしておくこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴールデンパラシュート
ごーるでんぱらしゅーと
golden parachute

企業買収に際して、買収対象会社の経営陣が解任されるような場合には、巨額の退職慰労金を支払わねばならないといった仕組みを定めておく買収防衛策の一種。買収が成功しても、被買収会社から大量の資金が流出することになるから、旧経営陣の解任をむずかしくし、ひいては敵対的な買収を仕掛ける側の意欲をそぐ効果があるとされる。
 墜落する飛行機から、旧経営陣だけが黄金製のパラシュートで脱出するという比喩(ひゆ)から、このようによばれる。一方、経営者以外の従業員に対しても、解雇する際には高額な割増退職金を支払うように定めるケースがある。この場合は経営者への支払いに比べると1人当りの支給金額は少なくなるから、ティンパラシュートtin parachute(ブリキのパラシュート)とよばれる。ただ、従業員の退職金については株主総会の決議を要せず、取締役会の決議で決められるため、より機動的に適用できるうえ、従業員の人数は多いことから、「ブリキ」の呼称にもかかわらず、買収防衛策としては「黄金」以上に効果的な場合もある。
 しかし、これらの防衛策が実施されると、一般株主の利益を毀損(きそん)する可能性が生じるなどの負の側面もあり、その是非については批判的な見方も多い。[高橋 元]

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