サスペンダー(読み)さすぺんだー(英語表記)suspender

翻訳|suspender

日本大百科全書(ニッポニカ)「サスペンダー」の解説

サスペンダー
さすぺんだー
suspender

ズボンやスカートがずり落ちないように、肩から吊(つ)り下げる一対の紐(ひも)。ズボン吊り、スカートの吊り紐などという。イギリスでは靴下留めをさし、ズボン吊りはブレーシズbracesという。18世紀末ごろ、パンタロンを吊るために使用され始めたらしい。初期のものは革製で、ボタンでズボンに留めたが、のちに伸縮性素材を使い、クリップ留めになった。日常服の背広が三つ揃(ぞろ)いではなく、チョッキなしの上下服が一般化したころから、腰のベルトが普及し、礼装やスキーウエア、子供服以外の男子服にはほとんど用いられなくなっていた。

 近年、パンクファッションなど伝統的でない、男女差のない服飾の流行とともに、だぶだぶのズボンが若い男女にはかれて、サスペンダーも再登場し、ネクタイやポケットチーフなどの紳士用小物とともに、アクセサリーとして好まれている。

[田中俊子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉「サスペンダー」の解説

サスペンダー(suspenders)

ズボン吊(つ)り。スカートにも用いられる。
靴下止め。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「サスペンダー」の解説

サスペンダー

〘名〙 (suspenders)
① ズボンやスカートがずり落ちないようにするための、肩からつり下げる、取りはずし可能のひも。ズボンつりやスカートのつりひもなど。
※青の時代(1950)〈三島由紀夫〉一一「片手をサスペンダアにかけ、片手をあげて」
② 靴下どめ。ガーター。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「サスペンダー」の解説

サスペンダー【suspenders】

革ひもや織ひもでズボンやスカートをからつって固定する留め具。ひもの長さを調節する金具と,ズボンのボタンに掛ける穴かクリップ形の留め金具が端についている。サスペンダーは19世紀末からアメリカで使われた名称で,イギリスでは靴下留め(ガーターgarterとも)をさし,ズボンつりはブレーシズbracesという。1930年代までは一部の作業用ズボンにだけベルトが用いられ,男子用には必ずサスペンダーが使われていた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android