サルバドール・ダリ(読み)さるばどーる・だり(その他表記)Salvador Dali

知恵蔵mini 「サルバドール・ダリ」の解説

サルバドール・ダリ

画家、彫刻家、作家。シュールレアリスム(超現実主義)を代表する創作者であり、上向きにピンとはねさせた髭に代表される奇矯な顔も広く知られている。1904年5月11日、スペイン・カタルーニャ地方フィゲラス生まれ。21年、マドリード王立美術学校に入学し、25年には最初の個展を開く。29年には、ルイス・ブニュエルと共同制作したシュールレアリスムの代表的前衛映画アンダルシアの犬」を上映した。29年、生涯伴侶となるガラと出会う。31年、ダリ絵画を象徴するものの一つ“柔らかい時計”が描かれた「記憶の固執」を発表。44年、最初の小説『隠された顔』(二見書房、1980年刊)を出版。74年、フィゲラスにダリ劇場美術館を開館する。82年、スペイン国王より大十字勲章を授与されたが、同年に妻であり絶対的崇拝対象であったガラが死去する。憔悴の中、84年に全身に火傷を負う。89年1月23日、心不全により85歳で死去した。

(2014-5-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

20世紀西洋人名事典 「サルバドール・ダリ」の解説

サルバドール ダリ
Salvador Dali


1904.5.11 - 1989.1.23
スペインの画家,版画家。
フィゲラス(カタロニア)生まれ。
マドリード美術学校に学ぶ。
卓越した写実的描写力と幻覚的資質を備えた早熟児で、未来派やデ・キリコ形而上絵画の影響を受け、フロイトの精神分析に熱中する。1928年パリへ行き、シュルレアリスムの運動に参加し、「偏執狂的批判的方法」と称するだまし絵的幻想画を描く。シュルレアリスム後期の代表的画家となるがブルトンと対立し、’34年除名される。’40年米国へ渡り、古典主義への復帰を唱え、世界的名声を確立する。著作や版画、宝石デザイン、映画「アンダルシアの犬」(’29年)の共同製作など多方面に才能を発揮する。著書に「非合理の征服」(’35年)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「サルバドール・ダリ」の解説

サルバドール ダリ

生年月日:1904年5月11日
スペインの画家
1989年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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