化学辞典 第2版 「シトロネラ油」の解説
シトロネラ油
シトロネラユ
citronella oil
スリランカ,ジャワ,台湾などに産するイネ科のカヤの一種Cymbopogon(またはAndropogon)nardusの全草を水蒸気蒸留すると得られる.淡黄色ないし黄褐色の芳香油.産地により0.885~0.920.1.463~1.494と幅がある.主成分はd-シトロネラール,ゲラニオール,d-シトロネロール,酢酸シトロネロール,酢酸ゲラニオールなど.そのまま安価なせっけん用の香料として用いられるほか,シトロネラール,ゲラニオール系香料の製造,メントールの合成原料などに使用される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報