コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

シリス syllis

2件 の用語解説(シリスの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

シリス【syllis】

多毛綱シリスSyllidaeに属する環形動物の総称。日本では84種が知られている。多毛類の中でも小型で,とくに有用種は見当たらないが,付着生物コケムシハイドロゾア,ホヤなどの群落中や海底の泥中にかなりの個体数がすんでいるので,自然界では食物連鎖上,重要な位置を占めるものと考えられる。 体長は小型の種類では2~3mm,大型な種類で60mmになる。体は大部分が背腹にやや扁平な円筒状であるが,なかには板状に扁平なものもある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シリス
しりす

環形動物門多毛綱シリス科Syllidaeに属する海産動物の総称。海底の砂泥中、海藻の根部の間、各種の付着動物、あるいはカイメンの体の中などで生活している。一般に小形で、体長1~2センチメートル、体幅1ミリメートルほどのものが多いが、エキオゴニナ亜科Exogoninaeの種類では体長2~3ミリメートル、体幅0.4~0.5ミリメートルで、腹面に多くの卵をつけて保育するものもいる。日本には20属、77種と7亜種が明らかにされている。
 体は円筒状か扁平(へんぺい)で、24~180剛毛節からなる。前口葉は一般に球形、半球形または四角形で、4個の目と3本の前感触手がある。消化管の前端の形態は属によって異なり、アウトリタス属Autolytusではキチン質の歯が規則的または不規則に環状に配列していて、種の系統的特徴を示している。各体節の両側にいぼ足があり、1本の背触糸をもつ。生殖法には有性生殖と無性生殖とがある。有性生殖では生殖時期になると、雌雄の個体の外形が著しく変化し、夜間に多数の個体が生殖群泳を行って、放卵、放精する。無性生殖にはいろいろな方法がみられる。親の体上の1体節が頭部に変形し、その後ろの部分とともに親から離れて1個体になる。また、親の体の後部から多くの芽が生じ、それぞれに幼虫になって房のようになり、ある程度大きくなって親から離れる。また、極端な場合ではカラクサシリスのように、親の体から出芽した幼虫が親から離れずに成長するので、体が網のようになっている。
 個体数が多いので、自然界では食物連鎖上、食われるものとして、重要な位置を占めているものと考えられる。[今島 実]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

シリスの関連キーワード多毛作多毛類バシリスク貧毛類磯蚯蚓鱗虫鰓蚕毛綱多毛スイレン

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

シリスの関連情報