シリー諸島(読み)シリーショトウ(英語表記)Isles of Scilly

デジタル大辞泉 「シリー諸島」の意味・読み・例文・類語

シリー‐しょとう〔‐シヨタウ〕【シリー諸島】

Isles of Scilly》英国イングランド南西部、コーンウォール半島沖合、大西洋上にある諸島大小約140の島々で構成され、有人島は五つ。主島セントメアリーズ島のほか、トレスコ島、セントアグネス島などがある。花卉かき野菜生産が盛ん。温暖な気候のため、海岸保養地としても知られる。本土ペンザンスと連絡航路で結ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリー諸島」の意味・わかりやすい解説

シリー諸島
シリーしょとう
Isles of Scilly

イギリスイングランド南西端,ランズエンド岬(→ランズエンド)の沖合い約 40~50kmにある島群。単一自治体(ユニタリー unitary authority)。旧コーンウォール県に属する。セントメアリーズ島を中心に,約 50の島と多数の小島,岩礁からなる。地質的にはコーンウォールにみられる花崗岩台地,丘陵地帯の西の延長にあたり,全体に岩がちで,絶壁洞穴が多い。人が住む島はセントメアリーズ島を含む 5島だけで,同島のセントメアリーズとヒュータウンを中心に住む。年間を通じて寒暖の差が少ないきわめて温暖な気候で,各種の亜熱帯植物が繁茂し,古くからイギリス本土の市場向けに花卉,野菜などの栽培が盛ん。観光業が発展し主産業となっており,コーンウォールのペンザンスから船やヘリコプタで訪れる観光客が多い。漁業も重要。ベニアジサシミズナギドリなどの海鳥の繁殖地として,生物学的にも興味深い。面積 16km2。人口 2153(2001)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シリー諸島」の意味・わかりやすい解説

シリー諸島
しりーしょとう
Isles of Scilly

イギリス、グレート・ブリテン島南西端のランズ・エンドより西南西40キロメートルの大西洋上に点在する諸島。140余の小島からなる。面積16.3平方キロメートル、人口2628(1981)。セント・メリー島が最大で、ほかは4島のみに人が住む。温暖な気候を利用し花や野菜が生産されるほか、保養地としても知られる。

[小池一之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android