コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ジャノヒゲ

百科事典マイペディアの解説

ジャノヒゲ

リュウノヒゲとも。日本全土,東アジアの林内にはえ,庭の樹下などに植えられるユリ科常緑多年草。根はところどころ肥厚する。は深緑色,線形で幅2〜3mm。夏,高さ10cmほどの花茎を立て,上方に10個内外の淡紅紫色の6弁花を開く。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ジャノヒゲ【(dwarf) lily‐turf】

草丈10cm程度の小さなユリ科の多年草(イラスト)。濃緑で常緑の葉と実が美しいために,軒下や花壇のへりなどによく栽培される。葉は線形で長さ10~20cm。多数叢生し,先端は下向きに垂れ下がる。和名は線形の葉が叢生するようすを竜のひげに見たてたもので,別名リュウノヒゲともいう。花茎は高さ10cm程度で,葉よりも短く,5~10個ほどの花を総状につける。花は花茎とともに淡紫色で,下向きに咲く。花期は7~8月。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジャノヒゲ
じゃのひげ / 蛇鬚
[学]Ophiopogon japonicus Ker-Gawl.

ユリ科の常緑多年草。リュウノヒゲともいう。日本全土の平地や山林の樹陰内に自生し、民家の周辺にもよく集落する。葉は根茎上に群生し線形で暗緑色、長さ10~20センチメートル、幅2~3ミリメートルで弓形に外曲する。夏、葉間から7~10センチメートルの花茎を伸ばし、淡紫色の小花が総状につき、下向きに開く。花弁は6枚で雄しべは6本、雌しべは1本。花期後に果実ができるが、果皮は発達せず、濃青紫色で光沢のある球形の種子が裸出してつく。近縁種のチャボリュウノヒゲ、一名ギョクリュウ(玉竜)は葉の長さが5~6センチメートルの矮性(わいせい)で繁殖力が強く、地被植物として利用される。またノシランは葉が線形で長さ30~70センチメートル、幅0.9~1.2センチメートル、日陰に強く建造物の周辺などにみられる。白条斑(はん)があるものは鉢植えにし室内植物として利用される。[猪股正夫]

薬用

ひげ根の一部分が紡錘状に肥大したところを集めて、麦門冬(ばくもんどう)(中国では麦冬(ばくどう))と称して薬用とする。乾燥したものは淡黄色で長さ1~3センチメートル、径4~6ミリメートルで、中心部を通っている中心柱を抜き取ったものもある。サポニン、粘液、ブドウ糖などを含んでいるので味は甘く、粘りがある。解熱、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、強壮剤として百日咳(ぜき)、肺炎、肺結核、咳嗽(がいそう)、口渇、便秘などの治療に用いられる。日本では大阪府、中国では浙江(せっこう)省、四川(しせん)省でおもに栽培している。ナガバジャノヒゲO. ohwii Okuyama、ヤブランLiriope platyphylla Wang et Tang、コヤブランLiriope spicata Lour.の塊根も同様に用いる。[長沢元夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ジャノヒゲの関連キーワードグラウンドカバーバクモンドウキレンジャク勢宇加比介陰生植物竜の鬚竜の玉麦門冬尉が髭尉が鬚螽蟖草竜鬚弾玉糸萱竜髭猫玉尉鬚尉髭

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android