20世紀西洋人名事典 「ジャン プレヴォー」の解説
ジャン プレヴォー
Jean Prévost
1901 - 1944
フランスの小説家,批評家。
サン・ピエール・ヌムール生まれ。
卒業後「NRF」系の批評家として文筆生活に入る。1925年エッセイ「スポーツの喜び」でスポーツ文学を開拓。’27年伝記的要素にほどよい小説家的想像力を交えた「モンテーニュの生涯」、’30年ポピュリスムの先駆をなした「ブーカンカン兄弟」を発表。特に学位論文「スタンダールにおける創造」と遺著「ボードレール」は注目され、強健な体力と旺盛な好奇心にまかせ、多方面の業績を残す。第二次大戦中レジスタンス運動に参加し戦死。他の作品に「十八年目」(’28年)、「孤独の誘惑」(’25年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」（1995年刊）20世紀西洋人名事典について 情報