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スイングバイ swing-by

翻訳|swing-by

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スイングバイ
すいんぐばい

天体の万有引力と公転運動を利用して、宇宙探査機などの運動方向と速度を変更する方法。宇宙探査機の運動方向と天体の公転運動方向の関係により、宇宙探査機を減速または加速できる。スイングバイを利用すると、宇宙探査機の燃料をほとんど使わずに、その運動方向と速度を変更できるので、宇宙探査における非常に重要な技術である。
 宇宙探査における代表的な使用例としては、ボイジャー1号を木星でスイングバイし、またボイジャー2号を木星と土星を使って、太陽系外へ飛行させた。2004年(平成16)には、日本が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が地球を使ったスイングバイにより小惑星「イトカワ」へ軌道変更している。将来的には火星に向けた惑星有人探査などへの利用が期待されている。[山本将史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のスイングバイの言及

【人工天体】より

…その後,米ソにより金星,火星,水星などの比較的近距離の内惑星探査機が打ち上げられたが,最近では,アメリカのパイオニア,ボエジャー,ガリレオといった遠距離外惑星探査の人工天体が有名である。ボエジャー型の人工天体は,その軌道設計が,複数の惑星の引力を利用して径路を変更するスイングバイswing‐byという方法を用いており,木星,土星,天王星を探査した後,ついには太陽系を離脱するエネルギーを得,太陽系全体と同様,銀河系へと飛行する予定である。【松尾 弘毅】。…

※「スイングバイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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