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スシュルタ Suśruta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スシュルタ
Suśruta

古代インドの医師。前6世紀頃の人といわれるが確証はない。著書『スシュルタ本集』が現代に伝わっている。その内容は外科的記述が多く,さらに植物の根,皮,汁,果実,油,灰など 760種に及ぶ薬物を伝えているほか,疱瘡に関する記述もある。2~3世紀にナーガールジュナ (龍樹) が原本に付加,改作を施したといわれる。 1835年にカルカッタで初めて出版された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スシュルタ
すしゅるた
Suruta

古代インドの外科医。インド医学アーユルベーダ)に関する大部の概説書『スシュルタ・サンヒター』の編者として、『チャラカ・サンヒター』の編者チャラカとともに広くその名を知られる。時代的にはチャラカよりもすこし後代に属し、紀元後2~3世紀の人とみられる。叙事詩『マハーバーラタ』では聖仙ビシュバーミトラの息子とする。スシュルタの医学書は全6章からなり、病理学、解剖学・胎生学、治療学、毒物学などを扱う(眼病などを扱う最後の章は後世の付加)が、伝説上の名外科医ダヌバンタリの権化(ごんげ)と覚しきベナレスの王、ディボーダーサを師と仰いで、とくに外科医学を詳細に論じているところに本書の特徴がある。[矢島道彦]
『ヴィンテルニッツ著、中野義照訳『インド文献史第6巻 インドの学術書』(1973・日本印度学会) ▽大地原誠玄訳、矢野道雄校訂『スシュルタ本集』2巻・索引1巻(1993、1994・谷口書店)』

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世界大百科事典内のスシュルタの言及

【バーグバタ】より

…生没年不詳。チャラカ,スシュルタと並んでインド古典医学の〈三医聖〉の一人とされるが,他の2人に比べてはるかに歴史的実在性の明らかな人物であり,おそらくは義浄(635‐715)が《南海寄帰内法伝》で言及している医者であろう。ただし,《アシュターンガ・サングラハAṣṭāṅga‐saṃgraha》と《アシュターンガ・フリダヤサンヒターAṣṭāṅga‐hṛdayasaṃhitā》というよく似た2種の著作が残っており,バーグバタ2人説を唱える学者もある。…

※「スシュルタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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