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スタットハウデル Stadhouder

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スタットハウデル
Stadhouder

オランダ (ネーデルラント) 連邦共和国各州の総督のこと。統領とも訳される。独立以前から各州において主権者たる国王の代理として行政,軍事の面で地方的権力を行使したが,オランダ独立戦争を通じてその権限は一段と強まった。休戦の年,1609年に広大な領土をもつ富裕な名門貴族として知られたオランニェ家のマウリッツがホラント,ゼーラントヘルデルラント,ユトレヒト,オーフェルアイセル5州の,ナッサウ家の W.ローデワイクがフリースラント,フローニンゲン2州の総督を兼ねた。その後もオランニェ家はフレデリク・ヘンドリク,ウィレム2世,同3世のような人材を輩出して総督職を独占し,総督の地位は「国家の元首」とみなされるまでに高まった。

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世界大百科事典 第2版の解説

スタットハウデル【Stadhouder】

元来ネーデルラント各州の君主権代行職(州総督)。15世紀以降常設化され,行政長官軍司令官を兼ねた。1581年フェリペ2世廃位とともに自然消滅すべきところ,その後も残されてオランダ共和国の国制上特殊な地位を占めた。形式上は主権者たる州議会により任命される一官吏にすぎないが,軍事・行政上広範な権限を保持し,しかも就任者がオラニエ=ナッサウ家の1人ないし2人に限られると,事実上州の枠を越えた連邦行政官,陸海軍最高司令官の資格を帯びた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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