ステライト(その他表記)stellite

デジタル大辞泉 「ステライト」の意味・読み・例文・類語

ステライト(Stellite)

コバルト主成分とし、クロムタングステンを含み、さらに少量のモリブデン・鉄・炭素などを含む合金。硬質で、耐磨耗性・耐食性・耐高温酸化性にすぐれる。商標名。

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精選版 日本国語大辞典 「ステライト」の意味・読み・例文・類語

ステライト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Stellite ) 特殊合金の一つ。商標名。成分はコバルト四〇~五五パーセント、クロム一五~三五パーセント、タングステン一〇~二〇パーセント、鉄五パーセント以下、マンガン一パーセント以下。硬さ・耐熱性・耐食性にすぐれ、焼入れの必要なく鋳造のまま使用され、鍛造(たんぞう)はできない。切削工具類、ダイスドリルバイト発動機排気バルブなどに用いる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ステライト」の意味・わかりやすい解説

ステライト
stellite

コバルト,クロム,タングステンを主体とした合金。アメリカのハイネスElwood Haynes(1857-1925)が発明。その成分はコバルト40~55%,クロム15~35%,タングステン10~20%,炭素2~4%,鉄5%以下,マンガンおよびケイ素1%以下で,バナジウムを加えたものやタングステンの代りにモリブデンを加えたものなど,成分のやや違う一連の合金がある。一般に,きわめて硬く,耐摩耗性があり,耐食性もよく,高温強さも高い。これらの特徴を生かし用途はさまざまであるが,鉱山用ロックドリルやコールカッタービット,切削工具としてバイトやカッターなどに用いられ,摩耗しやすい部分の表面の保護などにも使用されている。
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百科事典マイペディア 「ステライト」の意味・わかりやすい解説

ステライト

コバルト40〜55%,クロム15〜35%,タングステン10〜20%,炭素2〜4%,鉄5%以下を主成分とする超硬合金。かたく耐摩耗性にすぐれ,工具,弁座などに使用されるほか,耐熱合金としても重要。

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