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ストックホルム症候群 ストックホルムショウコウグン

デジタル大辞泉の解説

ストックホルム‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【ストックホルム症候群】

誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く現象。ストックホルムシンドローム
[補説]1973年にストックホルムで起きた人質立てこもり事件で、人質が犯人に協力する行動を取ったことから付いた名称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ストックホルム症候群
すとっくほるむしょうこうぐん
Stockholm syndrome

精神医学用語の一つ。誘拐や監禁などにより拘束下にある被害者が、加害者と時間や場所を共有することによって、加害者に好意や共感、さらには信頼や結束の感情まで抱くようになる現象。1973年、ストックホルムの銀行で2人組の強盗が4人の人質をとって立てこもる事件が発生した。131時間に及ぶ監禁状況のなかで、人質は次第に犯人らに共感し、犯人にかわって警察に銃を向けるなどの行動をとるようになった。また、人質のなかには、解放後に犯人をかばう証言を行う者や犯人に恋愛感情を抱く者まで現れた。この事件をきっかけに、こうした極限状況で起こる一連の心理的な動きと行動が、ストックホルム症候群と名づけられた。他者に支配された恐怖の感情を背景に、自らの生命を守るためにとる選択的で欺瞞(ぎまん)的な行動と説明されることもある。
 これとほぼ対極にあると考えられるのが「リマ症候群」で、人質監禁の加害者が被害者に次第に親近感を抱き、攻撃的態度が共感へと変化していく現象である。1996年(平成8)にペルーのリマで発生した日本大使公邸占拠・人質事件(ペルー事件)で、人質解放のために特殊部隊が突入した際に、人質監視役の加害者は、被害者との間に芽生えた親近感から人質に向けて発砲できず、特殊部隊に射殺される結果となった。[編集部]

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