翻訳|spitz
哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、正式名称は日本スピッツという。本犬種は、サモエドやフィニッシュスピッツなどを含む北方犬族に属するが、そのうちのどの犬族に端を発するかは明確でない。大正の終わりごろには日本にすでに到来していたといわれるが頭数は少なく、爆発的に流行し全国に広まったのは第二次世界大戦後のことである。純白の長毛で立ち耳と巻き尾をもつスピッツは美しく、大きさも小柄で、じょうぶで扱いやすいこともあって、大人気を得た。しかし、犬種標準も整備されず、計画的な繁殖もなされなかったため、喧噪(けんそう)な性質のものも続出し、人気離れも見受けられるようになった。最近は日本産の犬種として標準も整備され、より優れた犬種の作出に根強い愛好者が取り組んでいる。現在はイギリスでもショーに出されるようになり、愛好者は世界的になりつつある。スピッツの名称は、ドイツ語で「とがったもの」を意味し、耳先や口吻(こうふん)がとがっていることに由来する。体高36~40センチメートル、体重6.3~9キログラム。
[増井光子]
乳幼児の精神発達の追究で名高い小児精神科医。ウィーン生れ。ブダペスト大学で医学博士の学位を得たのち,S.フロイトの指導をうけて精神分析医となる。1938年渡米。彼は乳幼児の微笑反応,8ヵ月不安に関する研究をはじめ,母親と離別した乳児の深刻な反応である依存抑うつanaclitic depressionや,施設収容児が精神・身体発達の著明な遅れを示すというホスピタリズム(施設症)などを明らかにしたほか,神経学,精神身体医学にまで及ぶ,実証的・実験行動学的理論を展開し,母子関係の成立ちを中心とした乳幼児の精神発達の研究に大きく貢献した。75歳でコロラド大学大学院の教授の職を辞したのち,63年,スイスのジュネーブに移ったが,その後もなお小児精神病の治療と研究に従事した。
執筆者:中根 晃
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