スペースX(読み)スペースエックス(その他表記)SpaceX

デジタル大辞泉 「スペースX」の意味・読み・例文・類語

スペース‐エックス【スペースX】

SpaceX米国の宇宙関連企業。正式名称スペースエクスプロレーションテクノロジーズ。電子決済会社ペイパルを起業したイーロン=マスクによって2002年に設立。同社開発ロケットファルコン9により無人宇宙船ドラゴンを打ち上げ、国際宇宙ステーションへの物資輸送を行った。

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共同通信ニュース用語解説 「スペースX」の解説

スペースX

電気自動車メーカー「テスラ」最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が率いる米国の宇宙ベンチャー。2002年設立。通常は使い捨てる機体を回収して再利用するロケット「ファルコン9」を実用化し、国際宇宙ステーションに物資を運ぶなどして宇宙開発で存在感を高めている。米航空宇宙局(NASA)との契約で、ステーションに宇宙飛行士を送る宇宙船「ドラゴン2」や、大重量の衛星を打ち上げる大型ロケット「ファルコンヘビー」、月や惑星への飛行に使う「ビッグ・ファルコン・ロケット(BFR)」の開発を進めている。(ワシントン共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スペースX」の意味・わかりやすい解説

スペースX
スペースエックス
SpaceX

アメリカ合衆国の航空宇宙企業。正式名はスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ Space Exploration Technologies Corporation。カリフォルニア州ホーソーンに本社を置く。民間企業として史上初めて,宇宙船による地球周回飛行と帰還および国際宇宙ステーション ISSとのドッキングに成功し,商業宇宙飛行時代を牽引する企業の一つとなった。2002年,民間宇宙旅行を実現して航空宇宙産業革命を起こすべく,起業家イーロン・マスクによって設立された。まず小型衛星軌道投入するための 2段式液体燃料ロケット「ファルコン1」で参入,2008年9月打ち上げに成功して,民間企業として初めて液体燃料ロケットを軌道飛行させた。2010年にエンジン 9基を備えた大型ロケット「ファルコン9」の打ち上げに成功。同 2010年12月には宇宙船『ドラゴン』を軌道飛行させたうえで地球に無事帰還させるという快挙を遂げた。また『ドラゴン』は 2012年5月に ISSとドッキングして貨物を届けるという歴史的な成功を収めた。同 2012年8月,スペースシャトルの後継機となる有人飛行用宇宙船の開発でアメリカ航空宇宙局 NASAと契約を結んだことを発表した。2020年5月,有人宇宙船クルー・ドラゴン』で,民間初の有人宇宙飛行を実施。2020年11月16日,ISSへの有人飛行ミッション Crew-1として,運用初号機「レジリエンス」を「ファルコン9」ロケットで打ち上げた。「レジリエンス」は翌 11月17日,民間有人宇宙船として初めて,ISSとのドッキングに成功した。

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