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スーチョウ(蘇州)特別市 スーチョウSuzhou

翻訳|Suzhou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スーチョウ(蘇州)〔特別市〕
スーチョウ
Suzhou

中国華東地方,チヤンスー (江蘇) 省南部の市。タイ (太) 湖とヤンチョン (陽澄) 湖に挟まれた水郷地域にあり,ター (大) 運河に臨む。省轄市でスーチョウ (蘇州) 市の4市区のほか3市3県からなる。春秋時代に呉王闔閭によって開かれたが,チャン (長) 江三角州南部の水上交通の要地にあるため,漢代にはその中心地となり,隋代以後は大運河による南北交通の要地としてもにぎわった。ウーソン (呉淞) 江によって長江に通じるために宋代には外国貿易も行なわれ,絹織物を中心に軽工業も発達。 1896年下関条約によって開港場となり,日本租界が設けられたが,シャンハイ (上海) の発展により貿易港の地位を譲った。気候が温暖で水郷の風光美にも恵まれるため,宋代からは貴族,官僚の保養地として知られ,旧城内や郊外にある多数の庭園は,1997年世界遺産の文化遺産に登録。特に宋代の滄浪亭,元代の獅子林,明代の拙政園,清代の留園は,いずれも時代を代表する名園。西郊には寒山拾得が住んだといわれる寒山寺がある。郊外にはフーチウ (虎丘) 山,ティエンピン (天平) 山,リンイエン (霊岩) 山などの残丘が散在し,いずれも風光の美と古跡,伝説で知られる。市内同様に市域の市県は水路網が発達した水郷地帯で米,コムギ,綿花,ナタネなどを産し,養蚕も盛んである。また淡水漁業も盛んで,特に太湖のシラウオ,陽澄湖のカニは全国に名を知られる。近代的な工場としては絹織物,綿織物,鉄鋼,機械,化学などがあり,伝統工芸の絹織物や蘇繍と呼ばれる刺繍,玉細工,白檀扇子,傘,漆器などの生産も盛んである。チンフー (京滬) 鉄道が通る。人口 564万 3551,うち市区人口 88万 2691 (1990) 。

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