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寒山寺 かんざんじHan-shan-si

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寒山寺
かんざんじ
Han-shan-si

中国,江蘇省蘇州西郊,楓橋鎮にある古寺。7世紀中葉,の詩僧寒山草庵を結んだのに始るといわれ,伽藍の創建は約 100年後,希遷によると伝えられる。唐の詩人張継の『楓橋夜泊』によって広く知られたが,元末に兵火を受けて焼失,明の万暦 46 (1618) 年にも火災により堂宇灰燼に帰した。現在は仏殿,小庵および小門を残すだけである。

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デジタル大辞泉の解説

かんざん‐じ【寒山寺】

中国江蘇省蘇州市の郊外にある寺。寒山が草庵を結んだのが起源と伝えられる。盛唐の詩人、張継の詩「楓橋夜泊」によって有名になった。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんざんじ【寒山寺 Hán shān sì】

中国,江蘇省蘇州の西郊5kmにある寺。寒山・拾得の伝説で名高く,唐代の詩人張継がよんだ七言絶句〈楓橋夜泊〉の石碑が有名である。寺名は,8世紀の中ごろに禅僧の石頭希遷が伽藍を創建したときに呼んだとされる。〈楓橋夜泊〉の後半に〈姑蘇城外の寒山寺,夜半の鐘声,客船に到る〉とある〈姑蘇〉は蘇州の古名。清末の兪樾(ゆえつ)の書を刻した石碑の拓本は中国みやげの代表格である。【礪波 護】

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大辞林 第三版の解説

かんざんじ【寒山寺】

中国、江蘇省蘇州市にある寺。唐の詩僧寒山が草庵を結んだのが起源という。唐の張継の詩「楓橋夜泊」の「月落烏啼霜満天、江楓漁火対愁眠、姑蘇城外寒山寺、夜半鐘声到客船」によって有名。

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世界の観光地名がわかる事典の解説

かんざんじ【寒山寺】

中国の江蘇(こうそ)省の蘇州(そしゅう)(スーチョウ)市郊外にある臨済宗の寺院。南北朝時代の梁の武帝の時代である天監年間(502~519年)に、妙利普院塔院として創建された。「寒山寺」という寺院の名称は、伝説的な風狂の僧・寒山(拾得とともに禅画に描かれる人物)が、この地に草庵を設けたという伝承にちなんでいる。度重なる火災に遭い、現在の建物は、いずれも清の時代に再建されたものである。また、境内には唐代の詩人・張継(ちょうけい)が詠んだ漢詩「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」の石碑や、寒山、拾得、豊乾の三人の僧の石刻像、楓江第一楼などの歴史的な遺物がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

寒山寺
かんざんじ

中国、江蘇(こうそ/チヤンスー)省蘇州(そしゅう/スーチョウ)にある寺。唐の元和年間(806~820)奇僧寒山がこの地に草庵(そうあん)を結び、のちに青原行思(せいげんぎょうし)の法嗣(はっす)石頭希遷(せきとうきせん)が伽藍(がらん)を創建して寒山寺と号したと伝える。寒山は、天台山国清寺(こくせいじ)に出没し、拾得(じっとく)と並称される伝説的仏者であり詩僧で、その寒山にちなむ寺とはいえ、寺内には寒山の事跡はほとんどなく、また石頭創建の由緒も知られない。唐の詩人張継(ちょうけい)が「月落烏啼霜満天、江楓漁火対愁眠、姑蘇城外寒山寺、夜半鐘声到客船」と詠んだいわゆる「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」の詩によって天下に名を知られた。古くは妙利普明塔院(みょうりふみょうとういん)と称し、宋(そう)の嘉祐(かゆう)年間(1056~63)に普門禅院と改称、明(みん)代には七堂伽藍も整った名刹(めいさつ)であった。[里道徳雄]

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世界大百科事典内の寒山寺の言及

【寒山・拾得】より

…中国,唐代の隠者,詩人である寒山と拾得のこと。9世紀ごろの人。確実な伝記は不明。ただ寒山の詩の語るところでは,寒山は農家の生れだったが本を読んでばかりいて,村人にも妻にも疎まれ,家をとび出して放浪の末に天台山に隠棲した。既成の仏教界からも詩壇からもはみ出した孤高な隠者として300余首の詩を残した。拾得と豊干(ぶかん)とは,寒山伝説がふくらむ過程で付加された分身と認められる。その詩は独自の悟境と幽邃(ゆうすい)な山景とを重ね合わせた格調高い一群のほかに,現世の愚劣さや堕落した僧侶道士を痛罵した一群の作品があり,ともに強固な自己疎外者としての矜持(きようじ)を語っている。…

※「寒山寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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